【ニュース】 軽井沢ウイスキー社など3社、ウイスキー「軽井沢」製造開始に向けた連携を開始、2022年の販売開始を目指し「軽井沢蒸留所」を着工 長野県軽井沢町

2021.12.08
軽井沢ウイスキー株式会社・株式会社Plan・Do・See・三菱地所株式会社の3社はこのほど、日本初のシングルモルトウイスキーが生まれた軽井沢でのウイスキーの製造を開始、長野県東信地域の活性化に向けた取り組みを開始した。
3社は、2021年4月に基本協定を締結、軽井沢ウイスキー社による2022年の販売開始に向け、Plan・Do・Seeと三菱地所がウイスキー「軽井沢」のブランディング・販売促進等を連携して行っていく。

軽井沢でのウイスキー製造の取り組みは、1955年竣工の「大黒葡萄酒軽井沢蒸留所」より始まった。
製造会社の度重なる吸収合併を経て「メルシャン軽井沢ウイスキー蒸留所」の2012年の閉鎖により、軽井沢でのウイスキー製造は途絶えていたが、現存する「メルシャン軽井沢ウイスキー蒸留所」で製造されたウイスキーはオークション等で高額取引されるなど、希少性と味わいが再評価され、現在は世界的に人気が高く、入手困難なジャパニーズウイスキーのひとつとなっている。

軽井沢ウイスキー社は、日本初のシングルモルトウイスキーが生まれた軽井沢でのウイスキーの製造開始を目的に、1653年創業の戸塚酒造株式会社(長野県佐久市)の16代目戸塚繁社長の個人出資により設立した会社。
2022年の販売開始を目指し、「軽井沢蒸留所」(長野県軽井沢町)の建設を進めており、各種行政協議を経て2021年12月に着工。
同蒸留所では、「メルシャン軽井沢ウイスキー蒸留所」の最後のモルトマスター・内堀修身氏を顧問に迎え、同じく「メルシャン軽井沢ウイスキー蒸留所」のウイスキー・ディスティラーだった中里美行氏を工場長として招き、ウイスキーの製造を進めていく。
浅間山や八ヶ岳山麓の水を使用し、原料の大麦は佐久地方などで地元農協や地元農家と協力して栽培したものも使用する予定。

同取り組みで、Plan・Do・Seeは、軽井沢ウイスキー社に出資のうえ、ホテル・レストラン等営業施設でのPR活動・販売等、ウイスキー「軽井沢」ブランドの向上に向けた活動を行う。
長野県東信地域でのしなの鉄道沿線活性化に向け地元企業支援を継続的に推進している三菱地所は、今回の同取り組みで、東京・丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)の事業者や就業者などに向けた情報発信や接点づくりを支援し、ウイスキー「軽井沢」を通して消費者が地域の魅力に出逢う機会を提供していく。