【ニュース】 日本出版販売、長泉町と包括連携協定を締結、遊休施設や公共資源で本を起点としたコミュニティを創造 静岡県長泉町

2024.02.05
日本出版販売株式会社(東京都千代田区、奥村景二社長)は2024年2月1日、本を起点としたまちづくりを目的に、静岡県長泉町(池田修町長)と包括連携協定を締結した。

出版文化産業振興財団(JPIC)の調査(2022年9月)によると、書店ゼロの自治体は全国で26.2%に上り、地域社会での文化との接点が減少しているという。
こうした社会課題に対し、日本出版販売は「地域に人と文化の交流拠点を創造する」ことを使命に、人と本との新たな出会いを生む本屋「文喫」等、様々な事業を開発してきた。

同町は静岡県で最も人口増加率が高く、地方創生のモデルとして注目されている自治体だが、現在、書店は一軒も営業していないという。

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日本出版販売は、「文喫」の出張企画「文喫ハナレ」の第1弾として、2023年9月に同町で行われた駅周辺のにぎわい創出を目的とする社会実験「駅前リビング」で企画・運営を担当。
「駅前リビング」では、本を柱に賑わいを創出することを目的に、本から拡がる「学び」「芸術」「食」など、様々な文化的アクティビティの溢れる交流拠点を設け、町民から好評を得たとしている。

今回の同包括連携協定締結は、「駅前リビング」の結果を受け、締結に至ったもの。
連携事項は、最新のトレンドに関する地域の情報提供に関すること
、公共施設の空間整備や遊休施設の活用等に関すること、本を活用した環境整備や運営に関すること、本を活用した読み聞かせやイベントの実施等に関すること、双方の情報発信に関すること、その他必要と認められる事項など。

両者は今後、相互連携を図り、遊休施設や公共資源で本を起点としたコミュニティを創造、豊かなまちづくりを計画していくとしている。
今後の検討テーマ例「鮎壺公園整備事業」(写真)など。