【ニュース】 三井不動産、国内最大・最高層となる地上18階建・延床面積約2万8,000㎡の木造賃貸オフィスビル「(仮称)日本橋本町1丁目3番計画」を着工 東京都中央区

2024.01.12
三井不動産株式会社(東京都中央区、植田俊社長)は2024年1月4日、「(仮称)日本橋本町1丁目3番計画」(東京都中央区)を着工した。
設計・施工は株式会社竹中工務店(大阪市中央区、佐々木正人社長
)、竣工は2026年9月の予定。

同計画は、国内最大・最高層となる地上18階建(高さ84m)・延床面積約2万8,000㎡の木造賃貸オフィスビルを建設するもの。
竹中工務店が開発し大臣認定を取得した耐火・木造技術等を導入し、主要な構造部材に木材を活用した、ハイブリッド木造建築物を実現。
令和5年度国土交通省「優良木造建築物等整備推進事業」に採択されている。
国内初適用となる木造・耐火技術を多数導入し、三井不動産グループの保有林を含む1,100㎥超の国産木材を構造材などに使用、一般的な鉄骨造オフィスビルと比較し、躯体部分で建築時のCO2排出量を約30%削減する効果を想定しているという。

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同計画では、「日本橋に森をつくる」をコンセプトに、木造オフィスビルならではの新たな価値創造を目指す。
三井不動産グループが北海道に保有する森林約5,000haの木材の一部を構造材や内装・仕上げ材に使用、「植える→育てる→使う」のサイクルによる「終わらない森」創りに貢献するとしている。

また、木ならではのやすらぎとぬくもりを五感で感じられる空間を創出、生産性の向上等、木造オフィスビルだからこそ実現できる「行きたくなるオフィス」も目指すという。
緑豊かな歩行空間の整備や生物多様性の保全に貢献する環境づくりを通じ、オフィスワーカーや来館者、周辺住民が都心の中でも憩える新たな緑の拠点を創出、ZEB Ready認証、いきもの共生事業所®認証(ABINC認証)等の取得を目指すほか、次世代の環境配慮型オフィスビルとして、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の導入や建築廃材のアップサイクル等の先進的な取り組みも実施するとしている。

「(仮称)日本橋本町1丁目3番計画」の所在地は東京都中央区日本橋本町1丁目3番地。
敷地面積は約2,500㎡、延床面積は約2万8,000㎡、オフィス基準階(専有面積)は約1,180㎡。
構造・規模は木造・鉄骨造、地上18階建。
用途は事務所・研究所・店舗。
竣工は2026年9月(予定)。