【ニュース】 福島交通、1971年に廃線となった福島交通飯坂東線の路面電車1115号車を復刻、記念イベントを11月12日に掛田駅で開催 福島県伊達市

2023.11.02
福島交通株式会社(福島県福島市、武藤泰典社長)は、1971年に廃線となった福島交通飯坂東線の路面電車1115号車を復刻させ、一般の人々へお披露目する「路面電車復刻記念イベント」を2023年11月12日に開催する。

同車両は、「りょうぜん子供の村」(福島県伊達市)にあった同車両を、伊達市(須田博行市長)の協力により同社へ寄贈、同社が可能な限り当時の面影を残し復元したという。

開催場所となる掛田駅(福島県伊達市)は、1971年に廃線となった福島交通飯坂東線の駅。
廃線後、旧駅舎はバス案内所やバス乗務員休憩所として使用されていたが、2022年度、同社が路面電車運行当時の面影を唯一残す遺産として復元工事を行い、路面電車ミュージアムを開設している。

今回の同取り組みにより、同駅は、当時を知る人々にとっては福島交通飯坂東線の思い出を振り返れる象徴として、また当時を知らない人々に対しても路面電車の聖地として、新たな観光交流拠点を目指すという。
なお同取り組みは、国土交通省による「交通・観光連携型事業」の支援によって実現した。

イベント当日は、伊達市の須田博行市長や東北運輸局福島運輸支局の佐藤雅和支局長らが参加し、テープカットを実施。
その後、路面電車を偲ぶ会による朗読「路面電車語り部」、霊山太鼓演奏などを実施するほか、スーパーボールすくいや輪投げ、駅員の制服を着用し撮影した写真を缶バッチにしてプレゼントするなど、大人から子どもまで楽しめる無料コンテンツも実施する。

なお、路面電車復刻を記念し、福島駅東口バス案内所では、路線バスの福島駅東口~掛田駅前間で利用可能な記念乗車券「路面電車復刻記念乗車券」を100枚限定で販売する予定。
同記念乗車券は「福島バス物語予約センター」で販売する(事前予約制)。

路面電車はイベント終了後、バスの待合所としていつでも利用できるという。

「路面電車復刻記念イベント」の開催日時は2023年11月12日の
10時~15時。
開催場所は福島交通掛田駅舎(福島県伊達市霊山町掛田西裏
54-5)。