【ニュース】 竹中工務店と出光興産、建設系使用済みプラスチックの再資源化に向けた実証実験を開始 大阪府大阪市

2023.11.01
株式会社竹中工務店(大阪市中央区、佐々木正人社長)と出光興産株式会社(東京都千代田区、木藤俊一社長)は共同で、建設系使用済みプラスチックの再資源化(油化ケミカルリサイクル)に向けた実証実験を開始する。

建設現場から発生する使用済みプラスチックは、多種多様な端材や解体材が混合状態で発生し、一部の建材を除き、リサイクルできない塩素を含有するプラスチック建材も多く含まれているため、本来リサイクルできる塩素非含有プラスチックを分別しきれず、廃棄処分されているという。

今回の同実証実験では、建設現場で発生した使用済みプラスチックの原料化に向け、竹中工務店と出光興産子会社のケミカルリサイクル・ジャパン株式会社(東京都中央区、岡村仁彦代表)が油化に適する使用済みプラスチックを検証し、建設現場で使用済みプラスチックの分別を試行。
ケミカルリサイクル・ジャパンは、油化ケミカルリサイクル技術で生成油を生産する。
出光興産はこの生成油を石油化学製品や燃料油の原料として利用できるかを確認するとともに、再資源化の可能性についても検証するとしている。

将来的には、出光興産の石油精製・石油化学装置を活用し、建設系使用済みプラスチック由来の生成油を原料とした「リニューアブル化学品」や「リニューアブル燃料油」の生産を目指すという。