【ニュース】 JR東日本、羽田空港アクセス線(仮称)の本格的な工事に着手、起工式を6月に実施、2031年度の開業を目指す、東京駅~羽田空港間が約18分に 東京都大田区

2023.04.05
東日本旅客鉄道株式会社(東京都渋谷区、深澤祐二社長)は、羽田空港アクセス線(仮称)の本格的な工事に着手する。
同計画ルートのうち、「東山手ルート」の鉄道施設変更認可は
2023年1月31日付、「アクセス新線」の工事施行認可は2023年3月24日付で国土交通省より受けているという。

「東山手ルート」と「アクセス新線」を整備することで、JR宇都宮線・高崎線・常磐線方面から羽田空港へのダイレクトアクセスが実現、「東京」駅から羽田空港へは約18分で到着可能となる。
「東山手ルート」と「アクセス新線」の工事の起工式は2023年6月に実施、2031年度の開業を目指す。

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同構想は、2016年4月の交通政策審議会答申第198号「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」で、「国際競争力の強化に資する鉄道ネットワークプロジェクト」に位置付けられ、インバウンド需要のさらなる拡大など、首都空港として重要性が高まる羽田空港の機能強化にも大きく寄与する計画。

羽田空港アクセス線(仮称)のうち、今回着手する「東山手ルート」と「アクセス新線」は、現在休止している大汐線の橋りょうや高架橋などの既存ストックを有効活用するもの。
東京駅と羽田空港を直結、宇都宮線・高崎線・常磐線方面からの所要時間短縮や乗換解消・低減を図るなど、広範なエリアからの空港アクセスを改善するとしている。

東京駅から羽田空港へは、現在、鉄道を利用した場合、30分程度を要するが、同アクセス線が開業することで、乗り換えなく約18分で到着可能になるという。

羽田空港アクセス線(仮称)の工事区間は、起点が東京都港区芝浦1丁目、終点が東京都大田区羽田空港3丁目。
工事延長は約12.4km。
構造形式はトンネル(シールドトンネル・開削トンネル)、高架橋、地平、擁壁(掘割)。
対象駅(停車駅)は「羽田空港新駅(仮称)」、駅構造は複線地下式・島式プラットホーム1面2線。
概算工事費は約2,800億円(国の空港整備事業のうち、JR東日本に関係するトンネル本体などの工事費約700億円を含む)。
開業予定は2031年度。