【ニュース】 古河市兵衛記念センター、移築・解体された旧足尾鉱業所を往時の場所で「足尾銅山記念館」として復元する建設工事を着工 栃木県日光市

2023.03.14
一般社団法人古河市兵衛記念センター(栃木県日光市)は、1912年に竣工し、その後移築・解体された古河機械金属株式会社(東京都千代田区、中戸川稔社長)の旧足尾鉱業所(栃木県日光市)を、往時の場所で「足尾銅山記念館」として復元する。

2025年に創業150周年を迎える古河グループは、明治初期、小野組の解散処理に伴い、無一文から再出発した古河市兵衛が1875年、草倉銅山(新潟県)の経営に乗り出した時を発祥としている。
その後、1877年に経営を始めた足尾銅山(栃木県)は、明治工業史に特筆される技術革新を行うことで、日本一の産銅量を誇るまでに発展、日本の産業発展に貢献する一方、同グループ発展の原動力の役割を果たしたという。

今回復元する同記念館では、足尾の光と陰、先達が築き上げてきた歴史の展示紹介に加え、様々な文化の発信、環境教育、同グループのこれからの時代を支えていく人々の研修の場などとして活用するという。
現在、展示内容に関する検討が進められており、開館後は一般公開する予定(開館予定は2025年5月)。

また、広大な山林を有する足尾での植林活動等を通じ、森林を守り育てることにより、同グループのSDGsへの取り組みを示す場としての利用も検討するとしている。

「足尾銅山記念館」の建設予定地は栃木県日光市足尾町掛水地内(同社社有地)。
構造・規模は木造・地上2階建。
延べ面積は約1,245㎡。
工期は2023年3月〜2025年3月の予定。