【ニュース】 岩手県北自動車、宮古市の新たな遊覧船「宮古うみねこ丸」の運航事業者として定期航路の運航を開始 岩手県宮古市

2022.07.19
岩手県北自動車株式会社(岩手県盛岡市、松本順社長)は、宮古市の新たな遊覧船「宮古うみねこ丸」の運航事業者として、7月17日より定期航路の運航を開始した。

同取り組みでは、同市からの遊覧船貸与により、公設民営による官民連携事業として新たな観光・交通インフラを担い、三陸を代表する景勝地「浄土ヶ浜」での遊覧運航による新たな魅力創出を図る。
「シートピアなあど」や「宮古市魚市場」などがある「出崎地区」と「浄土ヶ浜」間の水上交通、さらに地元や観光客向けの各種企画船の運行などを通じ、持続可能な事業構築と地域活性化への貢献を目指すという。

定期航路では、新たに表浄土ヶ浜にも入ることで、浄土ヶ浜の魅力を最大限引き出したコースを設定。
また、「出崎地区」と「浄土ヶ浜」を結ぶ水上交通手段として交通インフラのネットワーク化を図ることで、二つの観光拠点の回遊性を高めるほか、宮古駅前からの路線バスを出崎地区発の遊覧船全便に接続させ、盛岡・宮古間都市間バスの106急行の一部と三陸高速バス「宮古・気仙沼・仙台線」の出崎地区乗り入れも行う。
出崎地区には600台分の駐車場があり、浄土ヶ浜園内の駐車場不足による不便性が解消されることで、繁忙時期の来訪者増も期待しているという。

また、企画船については、宮古市と連携し、市内学校向けに「社会科見学船」を企画。
トラウトサーモンやホタテ等の養殖施設を見学することで、宮古市が取り組む「育てる漁業」について学習、関心を持ってもらい、将来の担い手育成に貢献していくことなども考えているという。

遊覧船「宮古うみねこ丸」の船体は双胴船で、横波に強く、広い展望デッキからリアス海岸の雄大な景観を堪能できる設計。
バリアフリー設計で、昇降型出入口(乗下船装置)も設置した。

乗り場は出崎埠頭・浄土ヶ浜(桟橋)の2ヶ所。
運航コースは、出崎埠頭~浄土ヶ浜(桟橋)~表浄土ヶ浜~裏浄土ヶ浜~ローソク岩~出崎埠頭。
運賃は湾内遊覧が大人1,500円・小人750円など。