【ニュース】 フェリーさんふらわあ、2023年春就航予定の新造船2隻のうち、1番船の命名・進水式を三菱重工業下関造船所で実施、船名は「さんふらわあ くれない」 山口県下関市

2022.03.04
株式会社フェリーさんふらわあ(大分県大分市、赤坂光次郎社長)は、1997年から大阪~別府間で運航してきた「さんふらわあ あいぼり」「さんふらわあ こばると」の代替船として2023年春に就航を予定している新造船2隻のうち、1番船の命名・進水式を2022年3月3日に三菱重工業株式会社下関造船所江浦工場(山口県下関市)で実施した。

同船は、フェリーさんふらわあの株主・株式会社商船三井(東京都港区、橋本剛社長)が三菱造船株式会社(横浜市西区、北村徹社長)に発注した、日本初のLNG燃料フェリー。
2022年12月に三菱造船から引き渡しを受けた後、2023年1月より大阪~別府間を運航する。
式典には関係者が出席し、別府市の長野恭紘市長が「さんふらわあ くれない」と命名した。

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同船のテーマは「復活ときずな(KIZUNA)」。
世代を超えて家族が集い、船旅を楽しめるようにとの願いを込めた。
同船では、家族のつながり=きずな(KIZUNA)を再認識する場として、長距離フェリー初となる「コネクティングルーム」を設置、3世代で楽しめる空間を提供する。
また、客室区画は定員1人当たり面積を拡大し、最上階8階の客室にはクルーズ船並みのバルコニー付きのスイートフロアを設置。
大浴場とレストランの拡大、3層吹き抜けのアトリウムをはじめとしたゆとりある開放的なパブリックスペースを設置するなど、「カジュアルクルーズコンセプト」を更に拡充する。

車両区画は、既存船に比べトラックの積載台数を大幅に増やし、ドライバーズルームの拡充や定員1人あたりの面積を大幅に拡大。
モーダルシフトへの対応を更に促進する。

また同船では、国内フェリー初となるLNGと重油それぞれを燃料として使用できる高性能Dual Fuelエンジンを搭載。
二酸化炭素の排出量を従来より約25%削減し、硫黄酸化物をほぼ排出しない優れた環境性能を達成、環境負荷の低減を図るという。