【ニュース】 JR九州、造り酒屋が所有する町家を改修した宿泊施設「茜さす 肥前浜宿」を2022年1月14日に開業 佐賀県鹿島市
2021.11.29
九州旅客鉄道株式会社(福岡市博多区、青柳俊彦社長)は、肥前浜宿の造り酒屋(合資会社光武酒造場、佐賀県鹿島市、光武博之社長)が所有する町屋を活用した宿泊施設「茜さす 肥前浜宿」(佐賀県鹿島市)を2022年1月14日に開業する。
肥前浜宿は明治期以降、酒造業や水産加工業で繁栄した場所。
通称「酒蔵通り」には、当時の土蔵造の町家が軒を連ね、現在でも酒造りが盛んに行われている。
酒蔵通りに所在する同物件は、明治中期頃に建築された築100年以上の町家で、「茜さす 肥前浜宿」は歴史的建造物を活用した宿泊ブランド「茜さす」の最初の宿泊施設になるという。
「茜さす」とは、茜色に照り映える意味から「紫」「日」などにかかる枕詞。
九州は筑紫島(つくしのしま)と古称されており、語の中に「紫」が含まれている。
「茜さす」という名称は、照り輝く「日」を連想、そこに続く「九州」を暗示しているという。
同施設のコンセプトは、歴史的建造物で堪能する、上質な時間と空間、非日常を楽しむ「別荘」。
同物件の立地・特徴・歴史・文化を紐解き、同物件が持つ魅力を尊重し、非日常な空間を演出しながらも、かけがえのない快適な日常の寛ぎを得られる宿泊施設として生まれ変わるとしている。
朝食は、鹿島市をはじめとした佐賀県各地の食材を取り入れたメニューを提供。
また同社は、D&S列車「36ぷらす3」やJR九州ウォーキング等で、鹿島市の人々との連携し観光促進を進めており、同施設でも鹿島酒蔵ツーリズム等の地域イベントと連携したプランを今後検討するという。
「茜さす 肥前浜宿」の所在地は佐賀県鹿島市浜町字平松乙2686。
客室は1階和洋室「有明の海(約70㎡)」と2階和洋室「多良の峰(約77㎡)」の2室(1棟貸しの場合は約199㎡)。
構造・規模は木造(入母屋造妻入り)・2階建。
建設年は明治時代中期。
敷地面積は約436㎡、延床面積は約243㎡(このうち宿泊施設の面積は約199㎡)。