【ニュース】 岩手県北自動車とJR東日本、「地域連携ICカード」を利用したIC乗車サービスの提供で合意、地域独自サービスとSuicaが連携 岩手県盛岡市

2020.10.21
岩手県北自動車株式会社(岩手県盛岡市、松本順社長)と東日本旅客鉄道株式会社(東京都渋谷区、深澤祐二社長)は10月20日、「地域連携ICカード」を利用したIC乗車サービスの提供で合意したと発表した。

地域連携ICカードは、バスの定期券や各種割引などの地域独自サービスと、Suicaエリア・Suicaと相互利用を行っているエリアで利用可能な乗車券や電子マネーなどのSuicaのサービスが、1枚で利用可能となる2in1カード。
東北エリアのバス事業者で、路線バス全車両に導入する例は今回が初となる。

今回の連携では、地域連携ICカードの特長を生かすため、ポイントサービス・乗継割引など地域独自のサービスを導入。
また、既存のSuicaやSuicaと相互利用可能な他の交通系ICカードでバスを利用できるようになることから、観光など県外からの乗客の利便性も向上するとしている。
さらに、精算方法がキャッシュレスになることで、新型コロナウイルス感染予防対策としても有効となるほか、導入後は乗降データの利活用により、利用状況に合わせた運行経路・ダイヤの見直しも可能となり、地域内公共交通の利用促進にもつながるという。

IC乗車サービス対象路線は岩手県北自動車が運行する岩手県内の全路線(予定)、2022年春までに開始予定。