【ニュース】 出光興産など、館山市でMaaS事業の実証第2弾を開始、再生可能エネルギーをワイヤレス充電し、一般と法人を対象にカーシェアリングサービスを提供 千葉県館山市

2020.05.22
出光興産株式会社(東京都千代田区、木藤俊一社長)は、館山市で超小型EVを活用したカーシェアリング事業「オートシェア」の実証実験を開始した。

昨年8月より開始した岐阜県飛騨市・高山市に続き、2ヶ所目となる今回の同実証では、車両を充電するカーポートに同社子会社のソーラーフロンティア株式会社(東京都港区、渡辺宏社長)が開発中の軽量CIS太陽電池を設置、再生可能エネルギーで走行するEVを活用したシェアリング事業を行う。
新たに実証を開始する同市では、同社系列販売店の丸高石油株式会社(千葉県館山市、髙橋幸丸社長)に、株式会社タジマモーターコーポレーション(東京都中野区、田嶋伸博会長兼社長)が開発する超小型EV「ジャイアン」を計4台貸与、一般と法人を対象にカーシェアリングサービスを提供する。

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今回の実証では、車両を充電するカーポートの屋根に軽量CIS太陽電池を設置することで、再生可能エネルギーで走行するEVシェアリングサービスを提供。
この軽量CIS太陽電池は、パネルの表面材と基板を従来のものから変更する事で、従来のCIS型太陽電池と同等の出力・特性を維持しながら、重さは3分の1程度、割れない、曲がるという特性を有する。
さらにカーポートには株式会社ダイヘン(大阪市淀川区、田尻哲也社長)が開発した非接触充電設備を利用、軽量CIS太陽電池で発電された電気をワイヤレスで車両に充電する。

自然災害が多い日本では、災害時にも安定的に電力供給ができる地域マイクログリッドの必要性が提唱されている中、同社は同実証を通じ、地産地消型の分散電源を活用したMaaS事業の可能性を検証、新しいモビリティ社会の創出に取り組むという。