【ニュース】 JR西日本と邑南町、「地方版 MaaS」で協定書を締結、三江線代替のデマンド交通で実証実験 島根県邑南町

2020.04.01
西日本旅客鉄道株式会社(大阪市北区、長谷川一明社長)と島根県邑南町(おおなんちょう)は、地域公共交通の利便性向上に加え、持続的な地域活性化に貢献し得る「地方版 MaaS」の構築を目的に協定書を締結した。
協定期間は2020年4月1日~2023年3月31日。

連携事項は、地域公共交通のデジタル化とキャッシュレス化、町内観光素材(鉄道資産やA級グルメ等)との連携や情報発信、生活関連サービス(病院・スーパー等)との連携、都市エリアとのつながりなど。

同町内を走る三江線代替交通は、今年4月より、時間やルートに捉われない、より便利なデマンド交通となるが、運行エリアが広がることによる予約管理等の複雑化やドライバーの安全確保等の課題も多く残されているという。

両者は今回、同協定の締結に伴い、4月からの同町内の交通計画再編に合わせ、地域公共交通のデジタル化に向けて配車システムを導入、運営効率化と安全サポートに係る実証実験を行う。
実施期間は2020年4月1日~2021年3月31日までの1年間。
実施主体と役割は、邑南町が実証実験全体運営、JR西日本が実証実験全体支援、特定非営利活動法人はすみ振興会がデマンドタクシー運行・配車システム運用、株式会社電脳交通が配車システム設計。
今後は協定内容に基づき、観光面や生活面の地域課題解決に向けても検討を行うとしている。