【ニュース】 ファーストキャビンと帝人フロンティア、寝具から発生するホコリを低減させ、睡眠の質を改善する機能性寝具を共同開発 大阪府大阪市

2019.12.27
キャビンスタイルホテルを全国展開する株式会社ファーストキャビン(東京都千代田区、来海忠男社長)と、繊維素材製品などの製造・販売を手掛ける帝人フロンティア株式会社(大阪市北区、日光信二社長)はこのほど、寝具から発生するホコリを低減させることにより、睡眠の質を改善する機能性寝具を共同開発した。
開発した同機能性寝具は、2020年3月より「ファーストキャビン御堂筋難波」(大阪市中央区)の全室に採用する予定。

ファーストキャビンは、宿泊客へのサービス向上を図るため、「やすらかな眠り」の提供を目的に、睡眠環境の向上を模索していたという。
一方、帝人フロンティアは、睡眠領域での事業拡大に向け、睡眠に影響を与える要因の1つとなっている空気清浄度に着目、ダニの侵入防止やホコリの発生低減によって寝室の空気清浄度を上げ、睡眠の質向上に資する機能性寝具の開発に取り組んでいた。

こうした中、両社は「睡眠環境の改善」という方針が合致したことから、2018年より共同で機能性寝具の開発を開始。
今回開発した機能性寝具は、掛け布団・敷き布団・枕・専用シーツ・カバーで構成する。

機能性寝具に使用する中綿にはポリエステル長繊維を使用、細かい粉塵を発生しにくくした。
また、側地には高密度で緻密な構造のポリエステル織物を使用、布団内部のホコリを外部に放出しにくくし、ダニや花粉などの侵入も防ぐとしている。
これらにより、一般的な布団に比べ、使用時に寝具から発生するホコリの量を約80%低減させ、睡眠時の中途覚醒が減少することにより、睡眠時間の延長など睡眠の質向上が期待できるとしている。

さらに専用のシーツ・カバーは、リネンサプライヤーの株式会社光新星(大阪府大東市、當山啓吾社長)の協力を得て検証・改良を行い、高温で洗浄・乾燥される工業洗濯に対応可能とした。
寝心地に関するモニター調査を実施し、改良を重ねたことなどにより、一般的なシーツと同様の肌触りや風合いも実現したとしている。

同機能性寝具は今後、ファーストキャビンの他施設での採用を順次拡大するという。