【ニュース】 あおぞら学童保育クラブなど、愛知県の「木の香る都市(まち)づくり事業」に採択、木造施設を新築 愛知県名古屋市

2019.12.27
あおぞら学童保育クラブ(名古屋市緑区、鶴見茂樹父母会長)と一般社団法人木の香るあおぞらの会(名古屋市緑区、池田徹弘代表理事)は12月20日、愛知県の「木の香る都市(まち)づくり事業」に採択された。
学童保育所としては初めての採択となる。

「木の香る都市(まち)づくり事業」とは、同県が令和元年度から新たに実施した事業。
「あいち森と緑づくり税」を活用し、一般の県民が利用する県内の民間施設等であいち認証材を利用した木造化・内装木質化・木製備品の導入を支援する。

あおぞら学童保育クラブは、名古屋市の助成金を受け、保護者が運営する学童保育所。
現在、保護者有志が設立した一般社団法人木の香るあおぞらの会が主体となり、2020年5月の完成を目指し、木造施設を新築する計画を進めている。
今回採択された「木の香る都市づくり事業」は、この木造施設の建設に使用されるという。

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名古屋市の支援を受ける学童保育所は通常、同市から保育室としてプレハブが貸与されるが、プレハブ保育室には「夏の猛暑時にプレハブ室内温度がなかなか下がらず、子どもたちが安全に過ごせる環境ではない」「子どもたちの元気な声や走り回る音が、プレハブ独特の室内反響によって、騒音に近いレベルとなる」といった問題が指摘されていた。
2019年8月に木造施設を開所した同市昭和区の学童保育所では、この室内温度の課題や反響音の課題が解消されたという。

今回、あおぞら学童保育クラブは、2020年の移転をきっかけに、同市から貸与されるプレハブの代わりに木造で施設を新築することで、子どもたちの保育環境やそこで働く指導員の就業環境改善を図るとともにに、地域交流や災害時の一時避難的な機能を持った施設を建設。
地球環境への配慮や、災害時に施設が機能し近隣にも電力供給をできるようにするため、太陽光発電システムも併せて設置する計画を検討している。

なお、木造施設を建設するに当たり、あおぞら学童保育クラブでは、資金調達を円滑にし、建設・建物を所有する目的を持つ一般社団法人木の香るあおぞらの会を関係者有志で設立。
今後はクラウドファンディングを通じての資金調達も開始する予定だという。
2020年1月初旬に着工、5月初めの開所を目指す。