【ニュース】 大津市観光振興協議会、パーソナルモビリティ「WHILL」を使用、西教寺で2020年3月よりシェアリング事業を開始 滋賀県大津市

2019.12.17
大津市観光振興協議会は、WHILL株式会社(横浜市鶴見区、杉江理代表)が開発する、シームレスな移動をサポートするラストワンマイルのためのパーソナルモビリティ「WHILL」を使用し、西教寺(滋賀県大津市)で2020年3月よりシェアリング事業を開始する。

同市では、2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」放映に伴い、官民で連携する大河ドラマ「麒麟がくる」大津市観光振興協議会を立ち上げ、観光客の誘客や地域の活性化に取り組んでおり、今回の取り組みもその一環。

西教寺は、2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公・明智光秀公と一族の菩提寺。
現在、年間2万人が訪れている同寺院では、参拝者の増加が予想される中、敷地内には500m程度の坂道があり、坂道を負担に感じる高齢者が想定されるほか、砂利道や石畳などを含む坂道のため、通常の車椅子についても介助が必要な環境だという。

201912171200

同寺院が位置する坂本地区は、市の風致地区にあたり、景観の変更については制限が設けられている。
こうした中、ソフト面でのバリアフリー化を進めるため、今回のパーソナルモビリティWHILLのシェアリングが決定した。

WHILL社は、2019年4月に法人向けのサブスクリプションプランを開始。
同プランは、WHILL社のパーソナルモビリティを「施設の回遊方法の一つ」と捉え、障害者だけではなく、長時間の歩行困難者にもシェアリングで利用してもらうことで、施設の回遊率を上げるとともに、観光施設やレジャー施設に足を運ばなくなっていた、潜在層の来場を促すもの。
月額サービス内容には、傷害保険と動産総合保険、定期的な訪問点検などが含まれるため、資産化やメンテナンスに不安を持つレジャー施設事業者の導入のハードルを下げることができ、すでに複数の施設が導入しているという。