【ニュース】 大阪府住宅供給公社、長瀬東・長瀬東B団地建替事業の最優秀作品を決定、「桜の木のある団地」を建設 大阪府東大阪市

2019.08.05
大阪府住宅供給公社(大阪市中央区、堤勇二理事長)は、長瀬東・長瀬東B団地(大阪府東大阪市、1959・1960年築)の建替え事業で、公募による事業提案競技を実施した結果、「シマ・大勝特定建設工事共同企業体」の提案を最優秀作品として選定した。
今後は、9月より実施設計・工事に着手し、2021年夏頃に完成・入居開始予定。

今回建替えを行う同団地は、エレベーターやバルコニーが無く、築約60年の経過とともに間取りや設備面が現代の住まいのニーズへの対応が困難となってきているため、近接する布施・布施B団地(東大阪市、1951年築)との集約を含めた建替事業を行うこととしていた。

建替後の団地内には、団地のシンボルとなっている既存の桜の木を活かした公園を整備、地域コミュニティや防災活動の拠点として活用し、世代を超えた人々がつながりあえる住環境を提供する。
また、一定の揺れを感知した場合、自動的にブレーカーを落として通電を遮断する感震ブレーカーやオートロック、宅配ボックス、
Wi-Fiなども標準装備するという。

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最優秀作品では、桜を活かした公園と併せ、西側エントランス、集会所廻りを一体にし、地域交流も想定した魅力的な空間づくりや、住棟を中心に各附帯施設や公園とのわかりやすい配置や導線計画などを提案。
外壁の落ち着いた色調や、屋外空間の地域性を意識した「蓮」をモチーフにしたデザイン提案なども高く評価された。

また、子育て世帯や地域活動など多用途に利用が可能な多目的室の提案や、多様化する世帯構成への対応として、連続した3戸の
1LDKを2戸のファミリータイプに改修できる可変プランの提案も評価につながったという。

長瀬東・長瀬東B団地(現況)の所在地は大阪府東大阪市近江堂3丁目1番・2番、交通は近鉄大阪線「長瀬」駅より徒歩約15分。

建替計画の総戸数は79戸(計1棟)。
構造・規模は鉄骨造・6階建。
敷地面積は4,204.22㎡(開発公園含む)、延床面積は3,891.08㎡(容積対象)。
住戸プランは40㎡型1LDK、50㎡型2LDK。

現況の総戸数は218戸(計8棟)。
構造・規模は鉄筋コンクリート造、3・4階建。
築年は1959年・1960年。
敷地面積は1万515.77㎡。