【ニュース】 白馬観光開発など、滞在環境を整備する新会社を設立、古民家などの観光資源を再生し、自然と伝統が融合した白馬岩岳の街並みを「高級古民家リゾート」に 長野県白馬村

2018.09.14
白馬観光開発株式会社(長野県郡白馬村、和田寛社長)は、ALL信州観光活性化ファンド、NECキャピタルソリューション株式会社、FUNNY株式会社と連携して、長野県白馬村岩岳エリアの観光資源を再生し、「街並み」全体を一体的なリゾートとして捉え、開発・運営する新会社「自然と伝統の融合した白馬岩岳の街並み活性化株式会社」(長野県郡白馬村、和田寛社長)を8月30日に設立した。
新会社の事業内容は宿泊施設のリノベーション、街並み整備。

白馬観光開発では、スキーリゾートの白馬からオールシーズン楽しめる「マウンテンリゾート」へ変貌を遂げるため、国内外からのコンテンツを積極的に誘致・開発し、地域活性化を促進する取り組みを行っている。
昨シーズン(2017~2018)の白馬村への訪日外国人数は過去最高となるなど、国内のほか海外からも人気のエリアとなった。
一方で、白馬エリアの宿泊施設は、経営者の高齢化や後継者・人手不足などの理由から減少が目立ち始め、特に高級志向なハイエンドの観光客をターゲットとした宿泊施設が足りず、繁忙期の宿泊客の受け入れ等が困難な状況になりつつあるのが現状だという。

201809141200

今回設立した新会社では、こうした背景から、古くからのせせらぎや水車、神社や古民家などの自然資源と伝統的景観が残る白馬岩岳の「街並み」を一体的なリゾートとして捉え直した新しい事業モデルを推進、インバウンドを含む富裕層を地方の観光地へ誘致するのが目的。
ハイエンドの観光客にも満足してもらえる「高級古民家リゾート」の開発・運営を開始する。

開発にあたっては、大規模な宿泊施設を新たに建設するのではなく、白馬岩岳に既に点在する日本情緒あふれる古民家などの宿泊施設を再生・利用。
レセプション・ダイニング・ベッド等の機能を各施設に分担させることで、「街」自体に宿泊するというスタイルとする。

レセプション機能・ダイニング機能は、江戸時代に庄屋の屋敷として建てられた「庄屋丸八」に集約。
宿泊する部屋は近隣にある、高級感のある和とモダンをテーマにリノベーションされた複数の古民家などに集約し、各施設合計20室以上の部屋を7ユニット(各バス・トイレ付)に分け、約35~140㎡の部屋として用意する。
宿泊客は、「庄屋丸八」から宿泊施設へ移動する際に、街並みや山々の風景など、街全体の景観を楽しみながら回遊することができるとしている。

また、予約管理・客室準備は、神奈川県葉山エリアのバケーションハウス「HAYAMA Funny house」を展開するFUNNY株式会社が行う。
「HAYAMA Funny house」は、日本を代表する近代建築家・吉村順三氏により設計された、海と調和するようなデザインが美しい白亜の家で、1965年に建築された邸宅を、FUNNYが2015年にリノベーションし運営する、大人のリゾート地としての施設。

各施設は、2018年9月より改装工事を開始し、12月より順次開業予定。
今後は、白馬岩岳エリアの日本情緒あふれる貴重な観光資源を活用しながら、「高級古民家リゾート」として、統一感のあるデザインで魅力ある街づくりやイベント行い、白馬村の地域活性化に貢献していくとしている。