【ニュース】 六甲高山植物園、約6,000株のクリンソウの群落が見頃に、重なり広がるピンク色の絨毯 兵庫県神戸市

2018.05.15
阪神電気鉄道株式会社(大阪市福島区、秦雅夫社長)のグループ会社・六甲山観光株式会社(神戸市灘区、宮西幸治社長)は、六甲山上で運営する「六甲高山植物園」(神戸市灘区)で、クリンソウの群落が見頃を迎えたと発表した。

クリンソウ(サクラソウ科)は、谷間のほとりや山地の湿地に生える多年草で、日本に産するサクラソウ属の中では最大のもの。
1本の花茎に2cm前後の花を輪状に付け、さらにこの輪が何段にも咲きあがっていく姿が仏塔の九輪を思わせるところから「クリンソウ」という和名が付けられている。
兵庫県では年々自生地が少なくなっており、兵庫県の絶滅危惧植物に指定されているという。
同園に咲くクリンソウは、6月上旬頃まで楽しめるとしている。

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園内では、約6,000株(300㎡)のクリンソウが重なり合って広がり、一面ピンク色の絨毯のような美しい風景をつくり出す。
彩やかな花を何段にも重ねるその姿は、新緑と共に初夏の訪れを感じさせるという。

なお、同園では、2018年に開園85周年を迎えたことを記念し、クリンソウが咲く湿生区をリニューアル。
斜面を掘削することで鑑賞エリアを広げ、株数を約1,000株増やし6,000株としたほか、散策や写真撮影を楽しむことができる木道橋を新設した。

また、5月26日・27日にはクリンソウコンサートを開催、6月24日までの土日祝日には、園内にハンモックカフェが登場、新緑の美しいブナの木陰にハンモックとカフェ屋台が出店する。

六甲高山植物園の所在地は神戸市灘区六甲山町北六甲4512-150、交通は六甲ケーブル「六甲山上」駅よりバス。
開園期間は3月17日~11月25日(休園日は9月6日)。
開園時間は10時~17時。
入園料は大人(中学生以上)620円・小人(4歳~小学生)310円・シニア(65歳以上)520円。