【ニュース】 タキイ種苗など、「高度環境制御型ハウス」を利用しトマトを実証栽培、11月より本格出荷を開始 徳島県石井町

2017.11.08
タキイ種苗株式会社(京都市下京区、瀧井傳一社長)が出資する農業法人Tファームいしい(徳島県石井町、菊地義和代表)は、今年3月から開始していたトマトの実証栽培で、11月より本格出荷を開始する。
同実証栽培は、「高度環境制御型ハウス」を利用した次世代型農業への取組みの一環として行っているもの。

タキイ種苗は2016年5月、徳島県・徳島大学・Tファームいしいと「次世代型農業研究実証事業の実施に関する協定」を締結。
その後、今年3月にTファームいしいが栽培実証試験を担う大規模環境制御ハウスを稼働、試験を進めてきた。

実証試験を進めてきたTファームいしいは、株式会社阪急オアシス(大阪府豊中市、千野和利会長兼社長)協力のもと、栽培から販売に至るまでのモデルケース構築を進めている。
出荷されたトマトは、今秋より、阪急オアシス(一部店舗を除く)で「ひなとま」ブランドで販売するという。

なおタキイ種苗は、採算性の高い栽培モデル構築に向け、徳島県・徳島大学・Tファームいしい・タキイ徳島スマートラボ(栽培研究・検証施設)とともに、更に実証栽培試験を進めていく予定。
今回構築を進めている同モデルケースを足掛かりに、栽培データ・ノウハウの蓄積を進め、徳島県での次世代型農業モデルの進化を促進させるとしている。