【ニュース】 三井ホーム、施主の希望を受け、熊本県産材を使用した医療施設上棟、同社施工の医療施設では県産材を初使用 熊本県熊本市

2017.10.13
三井ホーム株式会社(東京都新宿区、市川俊英社長)はこのほど、構造材に熊本県産材を使用して施工した医療施設「みらいこどもクリニック」(熊本市中央区)を上棟したと発表した。
同建物は、同社施工の医療施設としては初めて県産材を使用した建築物。
上棟日は9月28日、完成予定日は11月8日。

同社では、2015年国産材JAS規格の改正等に合わせ、地元産材を中心とした国産材の使用を推進してきた。
中でも熊本県エリアは、地元県産材利用のための環境整備が進んでいることから、同社では戸建住宅を中心に県産材の使用を推進、今年度は同県内で施工した戸建住宅の約7割で県産材を使用している。
20171013三井ホーム

今回上棟した同建物では、計画に際し、事業主から「熊本地震の復興に寄与することにつながる」と、県産材の利用希望が得られたことから、ツーバイフォー工法の主要構造材であるスタッド(壁部分を構成する縦枠材)の全量に熊本県産材を使用した。
建物の外観は、小児科専門のクリニックとして、地域の街並みにとけこみ、子どもたちに安心感を与える曲線を効果的に取り入れた英国風のデザインとしている。

また、熊本地震での経験より、同施設を地域の防災拠点として提供したいという事業主の意向を受け、地震に強いことで定評のある2×4工法による建築に加え、同社独自の制震システム「VAX」を設置することで、高い耐震性だけでなく、揺れそのものを大幅に低減することも可能にしたという。

建設地は熊本市中央区大江1丁目12番7。
主要用途は医院併用住宅(小児科)。
敷地面積は782.59㎡、延床面積は403.72㎡。
階数は地上2階建。