【ニュース】 小矢部市など、源平の武将・木曾義仲の「火牛の計」にちなんだ「メルヘンおやべ源平火牛まつり」を7月29日に開催、巨大なわら製の「火牛」を曳いて競争 富山県小矢部市

2017.07.18
おやべ祭り実行委員会(小矢部市観光振興課内)では、同市の石動(いするぎ)市街地で、平安末期の源平戦「倶利伽羅合戦(くりからがっせん)」で源氏方の武将・木曾義仲が牛の角に松明を付けて敵を襲う「火牛(かぎゅう)の計」にちなんだ祭り「メルヘンおやべ源平火牛まつり」を7月29日に開催する。

祭りの最大の見所は、「火牛の計レース」。
鉄骨の台車の上に据え付けられた重さ約700kg(一般の部)の巨大なわら製の「火牛」を曳いて競争する。
角に火が付けられた「火牛」が街の中を疾走する姿は大変な迫力だという。
他にも、和太鼓や舞踏、まち流しの踊りが行われるほか、小矢部の特産品が楽しめる屋台村コーナーも多数出店する。
20170718メルヘンおやべ火牛まつり

各地で源平合戦が起きる最中の平安末期(1183年)、信州の木曾山中で兵をあげた木曾義仲は、5万の兵を率いて北陸路を経て京都へ進軍。
これを阻止しようと10万の兵を率いて京都から下った平維盛の軍と砺波山(倶利伽羅山)で対戦した。
義仲は、「埴生護国八幡宮」で勝利を祈願し、中国の故事による「火牛の奇計」を練り、5月11日の夜半、ほら貝を吹き太鼓を鳴らし、鬨(とき)の声をあげながら火牛を放って襲撃する。
この戦で大勝した義仲は、軍を進めて入京、1184年、征夷大将軍に任命された。

なお同市では、「木曾義仲」と側近の女武者「巴御前」をテーマとした広域観光の推進や、地域の活性化を目指し、NHK大河ドラマの誘致活動を推進している。
「義仲・巴」広域連携推進会議には、富山県・長野県・石川県・埼玉県・滋賀県・神奈川県の6県41自治体が参加しているという。

「メルヘンおやべ源平火牛まつり」の開催日時は7月29日の13時~21時。
会場は13時~が埴生護国八幡宮(埴生護国八幡宮祈願祭)、15時~が石動商店街小矢部市商工会会館前(火牛の計レース、屋台村、本部)。
開催内容は、火牛の計レース(一般の部、子供の部)、和太鼓、舞踏、まち流の踊り、特産品屋台コーナーなど。
当日は現地シャトルバス・指定駐車場・交通規制有り。
詳細は、公式サイト「源平火牛まつり」を要参照。
問い合わせはおやべ祭り実行委員会(小矢部市観光振興課)まで。