【ニュース】 三井不動産リアルティなど、ICT活用・自治体連携による「進化した次世代型駐車場」を広島県内に初開設、社会インフラ機能を備えた駐車場を全国へ 広島県広島市

2017.06.02
三井不動産リアルティ株式会社・西日本電信電話株式会社(NTT西日本)・テルウェル東日本株式会社の3社は6月1日、自治体と連携した大画面ディスプレイによる地域情報発信や、自治体と共同で整備を進めているフリーWi-Fiのアクセスポイント、災害対策用品の備蓄機能を備えた「次世代型駐車場」を、「三井のリパーク」として初めて広島県内に開設した。

同駐車場は、広島市・呉市・東広島市の賛同を得て、一段と機能を充実させた「次世代型駐車場」を、広島市内猿猴橋町(えんこうばしちょう)第3駐車場として新規開設したもの。
「三井のリパーク」として初の自治体連携による情報配信を行う。
広島駅やマツダスタジアムに近い立地を活かし、NTTグループが提供するサイネージ機能により、駐車場に設置する60インチの大型ディスプレイで、自治体が提供する観光情報などを配信。
これにより、観光などを目的に訪れる人々に向けた情報発信ステーションとしての役割を担うとしている。

さらに、今回開設した広島市内の1拠点を含む広島県内の計11拠点で、各種ICTサービス・災害支援機能を搭載し、ラッピングデザインが施された「高機能自動販売機」を設置した「次世代型駐車場」を、2017年6月以降順次展開。
フリ-Wi-Fiと多言語翻訳機能の面的展開、地域の特色をデザインした自動販売機の設置、駐車場スペースを活用した災害支援として停電時に飲料無償提供を行うとしている。

3社では、2016年5月に協業契約を締結して以来、「安心安全」「先進性」「環境配慮」「災害支援」の4つのキーワードを軸に駐車場づくりを進めてきたという。
具体的には、三井不動産リアルティが提供する「三井のリパーク」駐車場に、NTTグループが提供するICTサービスを備えた「高機能自動販売機」を設置した「次世代型駐車場」を、これまで全国4拠点に展開してきた。

三井不動産リアルティは、展開する駐車場の土地及び設備などの提供、「次世代型駐車場」における導入サービスの検討・効果検証、地域の特色をモチーフにしたラッピングデザイン自動販売機の提供を担当。

NTT西日本は、駐車場へのネットワーク回線の提供、自治体との連携に向けた提案などの諸対応、ICTソリューションの構築・運用実績ノウハウを活かしたサービス検討を担当する。

テルウェル東日本は、ICTサービスを組み込んだ「高機能自動販売機」の開発・設置、自動販売機貯蔵飲料や防災対策用品といった災害支援サービスの提供を担当する。

今後は、ICT活用・自治体連携を軸とした同次世代型駐車場は、全国1万拠点以上ある「三井のリパーク」駐車場の中から自治体とも連携し積極的に展開を検討。
さらに、3社が有するノウハウを活かした新たなICTソリューションの形として、シェアリングサービス(カーシェアリングや駐車場シェアリング)など、「次世代型駐車場」の一層の付加価値向上に取り組むとしている。