【ニュース】 滋賀県、戦国遺跡の宝庫「戦国の近江」をテーマにしたシンポジウム「近江戦国史Ⅱ・関ヶ原合戦と近江」を平成29年1月29日に東京で開催 滋賀県彦根市

2016.11.04
滋賀県教育委員会は、「戦国遺跡の宝庫」と呼ばれる地域の魅力を発信するため、「近江戦国史Ⅱ・関ヶ原合戦と近江」と題したシンポジウムを、平成29年1月29日に江戸東京博物館ホール(東京都墨田区)で開催する。
東京でのシンポジウムは、今年の1月に開催し好評を博した「近江戦国史 乱世から統一へ」に続き、今回が2回目。

関ヶ原の合戦は、慶長5年(1600年)9月15日、近江と美濃の国境近くの関ヶ原で、徳川家康率いる東軍と石田三成率いる西軍が激突した、天下分け目の戦い。
近江地方では、その前哨戦として大津城を舞台に激戦が繰り広げられ、合戦後は石田三成の居城佐和山城が攻撃を受けるなど、関ヶ原の合戦を前後して近江の勢力配置は、豊臣近江から徳川近江へとその性格が変化していったという。

国宝「彦根城天守」(滋賀県彦根市)は、関ヶ原の合戦後、石田三成の旧領を与えられた井伊家が、佐和山城を廃して築いた城。
徳川氏による近江支配の拠点であるとともに、関ヶ原の合戦後も大坂で勢力を誇る豊臣氏をにらむ最前線の要衝でもあった。

当日は、講義(二部構成)とパネルディスカッションを予定。
第一部では、「関ケ原の合戦」をテーマに國學院大學の矢部健太郎氏を講師に招き、合戦の前後に近江へも拡大していた戦線について学ぶ。
第二部では、滋賀県教育委員会事務局文化財保護課の松下浩さんが、「豊臣近江から徳川近江へ」と題し、合戦後の近江における勢力図の転換について解説、近江の歴史にとっても大きな転機となった合戦であったことを紹介する。
また、登壇者によるパネルディスカッションも予定している。

シンポジウム「近江戦国史Ⅱ・関ヶ原合戦と近江」の開催日時は平成29年1月29日の13時30分~16時30分(開場12時30分)。
会場は東京都江戸東京博物館ホール(東京都墨田区横網1-4-1)。
参加費は無料。
定員は400名(事前申込制、先着順)。
申込締め切りは平成29年1月26日の17時。
参加申込み・問い合わせは、滋賀県教育委員会事務局文化財保護課城郭調査係まで。
主催は滋賀県教育委員会。
後援は公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館。