【ニュース】 千葉大学・長柄町・リゾートソリューション、連携して「大学連携型CCRC(生涯活躍のまち)」事業に着手、本格的なスポーツ・レクレーション施設を備えた日本初の形態 千葉県長柄町

2016.04.27
国立大学法人千葉大学・長柄町・リゾートソリューション株式会社の三者はこのほど、リゾートソリューショングループが運営する「リソル生命の森」(千葉県長柄町)で、国内では例のない本格的なスポーツ・レクレーション施設を備えた「大学連携型CCRC」の事業化推進に関して合意した。

国が推進する「生涯活躍のまち(日本版CCRC)」構想に、千葉大学の
「知的財産と機能」(生涯学習など知的満足度の向上や予防医学・健康や環境に配慮したまちづくりなど)、およびリソル生命の森が有する「緑豊かな自然環境や本格的なスポーツ・レクレーション施設」を加えた、国内でも例のない「大学連携型CCRC」を目指す。
なお、同事業の推進にあたっては、今年3月より千葉大学が主催する
「COC+事業」に長柄町とリゾートソリューショングループが参画している。
20160427千葉大学

「COC+」とは、「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業」のこと
(COC=センター・オブ・コミュニティ)。
大学が地方公共団体や企業などと協働し、魅力ある就職先の創出・開拓と、その地域が求める人材育成のための教育カリキュラム改革に取り組む文科省の補助事業のひとつ。
千葉大学COC+の事業コンセプトは「地域産業イノベーション人材の育成」と「地方創生先進モデルの提案」。

CCRCとは、Continuing Care Retirement Community(=継続ケア付きリタイアメント・コミュニティ)。
東京圏をはじめとする地域の高齢者が、希望に応じて地方やまちなかに移り住み、地域住民や多世代と交流しながら健康でアクティブな生活を送り、必要に応じて医療・介護を受けることができる地域づくりのこと。

今回の三者の連携により、長柄町を舞台に、本格的な大学連携型
CCRCがスタート。
千葉大学は、知的資源を生かした生涯学習や学生との交流、予防医学や先進的な健康支援など主として「学ぶ・健康への支援」を行う。
長柄町は、高齢者の住み替え支援や地域住民との交流、地域医療機関の連携など「地域社会との協働」をおこない、「リソル生命の森」は多彩な施設とプログラム、専門のスタッフを通じ、「健康寿命の延伸」や「スポーツや趣味活動によるいきがい」「家族や友人との絆」、さらに「多世代との交流」を提供する。

三者は今後、平成28年度・29年度に、大学連携型CCRCの実現に向けたマーケティング調査の実施、およびグランドデザインの策定を実施する予定。
住居等の本格的な販売開始時期については、平成30年度からを予定している。
また、居住者の「継続的なケア」を実現するため、平成30年度には介護事業および訪問医療事業にも進出を計画中だという。
「リソル生命の森」の定住者は現在約100名だが、2025年には1,000人を超す定住者が暮らすコミュニティを目指す。