【ニュース】 阪急電鉄、神戸阪急ビル東館の建替計画を発表、地上29階、商業施設・オフィス・ホテルなどが入居予定 兵庫県神戸市

2016.04.26
阪急電鉄株式会社(大阪市中央区、中川喜博社長)は、4月25日に開催された神戸市の都市景観審議会で、神戸阪急ビル東館(神戸市中央区)の建替計画を発表した。
建物は地下3階・地上29階建で、竣工は2021年の予定。

初代の神戸阪急ビル東館は1936年3月、神戸本線の延伸にあわせ、神戸駅(現在の阪急神戸三宮駅)と一体で建設されたもの。
1995年1月の阪神・淡路大震災により被災・解体するまで、60年近くにわたり、神戸・三宮のシンボルとして親しまれてきた。
現在の神戸阪急ビル東館は、震災後、1995年12月に駅機能の復旧に合わせ、暫定的な建物として開業したものとなっている。
20160426阪急電鉄

同計画地は、神戸の中心地・三宮地区にあり、阪急神戸三宮駅をはじめ、阪神神戸三宮駅、神戸市営地下鉄三宮駅、JR三ノ宮駅、ポートライナー三宮駅が近接する鉄道交通網の結節点。

計画では、駅の整備を一体的に行い、神戸市営地下鉄との乗り換え利便性の向上や公共的空間の創出を図るとともに、永らく市民に親しまれてきた旧神戸阪急ビル東館のデザインをビルの低層部で再生する。
またビル内には、商業施設・オフィスのほか、阪急阪神ホテルズが展開する宿泊主体型ホテル「remm(レム)」が入居予定。
さらに、最上階となる29階には展望フロアを整備、港街神戸の魅力ある景観を楽しめる空間にすると共に、4階から15階を占めるオフィスフロアの最上階には神戸市が検討中の産学交流拠点も誘致していきたいという。

建替後の神戸阪急ビル東館の所在地は神戸市中央区加納町4丁目2番1号。
敷地面積は約7,100㎡、延床面積は2万8,500㎡。
構造・規模は鉄骨造(地下部は鉄骨鉄筋コンクリート造)・地下3階地上29階建。