【ニュース】 YKK、黒部の工場跡地に「社員が自ら考え、進化し続ける」ファスナー専用機械部品工場を建設 富山県黒部市

2014.10.30
YKK株式会社(東京都千代田区、猿丸雅之社長)は、、築50年が経過している既存の工場を取り壊し、跡地に「工機工場」(ファスナー専用機械部品工場、富山県黒部市)を建設する。
操業は2016年4月の予定。
新工場は、製造工程の見直しにより、機械部品の製造工程面積を従来の4万㎡から50%減の2万㎡にすると共に、分散している製造ラインを集約、機械組立ラインを直結させ、受注から出荷までの一貫生産工場を構築する。
これにより、生産リードタイムを50%短縮し、生産コストを20~30%引き下げるという。


「工機工場」のコンセプトは、同社の技術の中枢である工機技術本部が、今後も黒部を中軸として将来のものづくりの進化に対応していくため、「社員が自ら考え、進化し続ける」とした。
5年後10年後を見据えた将来の改善・改良、進化に対応できる自動化ラインと、それを実現するフレキシビリティを備えた工場を目指す。
さらに、精密機械部品の安定生産を担保するための高度な温度・湿度・振動管理と、自然採光を積極的に導入し、社員の働きやすさを両立する「窓のある精密機械工場」に挑戦するという。
環境面では、自然エネルギー(光、水)を積極的に取り込み、自然採光や富山県黒部扇状地の地下伏流水(表層地下水の地中熱)の活用等を通じ、使用エネルギーを従来より25%削減すると共に、使用する工業用水量を70%削減するとしている。
「工機工場」(ファスナー専用機械部品工場)の所在地は富山県黒部市吉田200。延床面積は2万6,069㎡、構造・階数は鉄骨造・地上2階。
生産品目はYKKファスニング事業向け生産ラインにおける専用機械部品、及び金型等。
着工は2014年12月、操業は2016年4月の予定。
投資額は78億円(設備投資含む)。