【ニュース】 会員制バスのYOKARO、従業員組合がMBOで営業継続、会員約3万2,000人は新組織が継承 長崎県平戸市

2014.10.23
株式会社YOKARO(長崎県平戸市、新田靖浩代表)はこのほど、従業員組合によるMBO(マネジメント・バイ・アウト)により、株式会社YOKAROの営業(資産及び負債を含む)の一部を従業員組合「YOKAROバスユニオン」に譲渡、会員制のバス事業と貸切バス事業を継続すると発表した。
株式会社YOKAROへは、2013年9月末までに再建スポンサーとして日本再生トラスト合同会社(東京都港区、新田靖浩代表)が資本金として4,000万円を出資、その後運転資金として約2億円を融資してきた。
しかし、前経営者から経営を移行する際の負債総額約2億2,000万円(内、有利子負債約7,300万円)の圧縮について、各債権者との間で調整が進まず、また一般社団法人YOKAROに対する売掛債権約1億1,500万円の回収の目途が立たないことから、従業員組合によるMBOへと方向転換するという。


新組織「YOKAROバスユニオン」の代表者は、現従業員の福井将仁中央執行委員長。
本社は現在のYOKARO本社所在地のままとし、YOKARO会員約3万2,000人についても新組織が引き継ぐ。
「YOKAROバスユニオン」は、営業譲渡の後、株式会社YOKAROの筆頭債権者である日本再生トラストを中心に、全債権者と債務圧縮の協議を改めて行なう考えで、新田代表は株式会社YOKAROの代表取締役として留任、債権者会議を主導する。
新組織「YOKAROバスユニオン」についても必要な協力は行なっていくという。