2014.09.09
ジョルダン株式会社（東京都新宿区、佐藤俊和社長）、日本ユニシス株式会社（東京都江東区、黒川茂社長）、株式会社ユビテック（東京都品川区、荻野司社長）、株式会社日産カーレンタルソリューション（横浜市西区、中川一夫代表）の4社は9月8日、小型電気自動車によるカーシェアローミングサービスを函館市で開始した。
同サービスは、地方都市におけるEVカーシェアを活用した新たな低炭素型交通システムの構築を目的としたもの。
環境省による「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」の採択を受け、9月8日～11月29日の3ヶ月間、期間限定の実証事業として実施する。

地方都市におけるEVカーシェアリングサービスは、車両の稼働率や事業規模に対する費用の課題があり、これまで普及が進んでいなかったという。
今回のEVカーシェアローミングサービスは、航空交通や鉄道交通の分野で行われているコードシェア（共同運航）や相互乗り入れといった、他社との連携によるサービス提供範囲の拡大や、利用者獲得の手法をEVカーシェアに取り入れたもの。
事業者間のサービスの違いを吸収するシステムにより、利用者の利便性だけでなく、事業者側にも「空き車両を削減」「サービスエリアの拡大」といった効果を創出し、事業性を向上させるサービスモデルを実現するとしている。
また、函館市の実証事業では、市内に設置された大型情報端末「函館インフォメーション」を使用し、路面電車等の公共交通サービスにも連携した最適ルート検索サービスを提供。
観光客や長期滞在者でも容易にEVカーシェアを利用できる情報サービスにより、利用の促進を図るという。
実施期間は9月8日～11月29日の10時30分～16時30分。
使用車両はトヨタ車体コムス5台、日産リーフ2台（日産リーフの貸出は10月1日からの予定）。