【ニュース】 JR西日本、北陸新幹線の金沢延伸開業に向け、「金沢」駅~「和倉温泉」駅間で新たな観光列車を平成27年10月より運転 石川県七尾市

2014.07.09
西日本旅客鉄道株式会社(大阪市北区、真鍋精志社長)はこのほど、北陸新幹線の金沢延伸開業に向け、「金沢」駅~「和倉温泉」駅間で特急列車として運行する新たな観光列車の概要を発表した。
新幹線の開業効果を最大化し、地域全体へ効果を波及させるのが狙い。
運行開始は平成27年10月の予定。
同列車は、伝統工芸品の車内展示、北陸ならでは食の提供・車内添乗サービス、駅から先のアクセスなど、ハード・ソフト両面で魅力を高めた列車とする。
また、駅・車内では地元の人々によるパフォーマンスを実施、旅行者との交流を促進するほか、和倉温泉駅では駅の装飾、こ線橋・駅名標・トイレ・コンコース・手すり・点字ブロック・傾斜などの改修も実施するという。


車体のデザインは、近畿日本鉄道「しまかぜ」のデザインを手掛けた山内陸平氏と井上昭二氏、クリエーティブディレクター・アートディレクターの山本俊治氏が担当。
車両はキハ48系2両を改造し、定員は52席とする予定だという。
車体の外観は「和と美」を表現、北陸の伝統工芸である輪島塗りや加賀友禅をイメージしたものとする。
1号車には赤と黒を基調とした座席を配置、車内の装飾には金沢金箔や輪島塗りなどを活用する予定。
イベントスペースや大型モニターを設け、車内でパフォーマンスを実施する予定としており、出入口・トイレはバリアフリー対応とする。
また2号車には和風個室を設置、「おもてなしの空間」として列車入口付近のスペースを広く設け、車内販売を行う予定。
同列車の運行開始は平成27年10月の予定(北陸デスティネーションキャンペーンに合わせて運行開始)。
運転区間は「金沢」駅~「和倉温泉」駅間(特急列車として運転し「羽咋」駅・「七尾」駅に停車)。
運転本数は1日2往復、運転日は土休日や多客期を中心に年間150日程度。