【ニュース】 あわえ、明治時代に建てられた銭湯「初音湯」のリノベーションデザイン・設計案を決定 徳島県美波町

2014.05.29
地域活性化事業を手掛ける株式会社あわえ(徳島県美波町、吉田基晴代表)はこのほど、明治時代に建てられた銭湯「初音湯(はつねゆ)」(徳島県美波町)のリノベーションに向けたデザイン・設計案を決定したと発表した。
同事業は、町の遊休不動産(古民家や空き施設など)のリノベーションを通じ、地域の文化資産の保護や地域コミュニティの活性化を図る「日和佐エリアリノベーションプロジェクト」の第1弾。
今後2014年5月末から着工し、7月末に竣工、8月に開所するとしている(現時点での予定)。


同社では、明治・大正・昭和時代、各家庭に内風呂がなかった時代に住民交流の場の役割を果たしていた銭湯を、現代の「地域住民の交流施設」としてリノベーションする計画を実施。
今回、町民との意見交換会等を経たうえで、デザイン・設計案を決定した。
なお同施設には同社のオフィス機能を併設、社員と地域住民が日常的に交流を図ることにより、生活者からの声を逐次広聴しながら、地域課題の解決に向けた新たな事業やサービスを検討していくという。
今回決定したデザイン案では、「通りと建物」「人と人」「人と仕事」「点と点」の4つのつながりを創出。
通りと建物の境界線を曖昧にすることで、人々が立ち止まり、集まり、開放的で自然な交流が生まれる縁側「あわえん」を設置する。
また、かつての脱衣所空間を開放し、井戸端会議や上映会、会合などのイベントなどにも活用できるようにするほか、かつての浴場スペースにはライブラリーやフリーWi-Fiスポットなどを設け、地域住民に開放するという。