【ニュース】 阪急電鉄、「神戸阪急ビル東館 建替計画」で新築工事に着手、地上29階、ホテル・オフィス・商業施設等で構成する神戸・三宮の新たなシンボルに 兵庫県神戸市

2017.07.04
阪急電鉄株式会社(大阪市北区、杉山健博社長)は、2021年春の竣工を目指して開発中の「神戸阪急ビル東館 建替計画」で既存建物等の解体工事を完了、7月3日より新築工事に着手した。

同計画では、神戸市営地下鉄(山手線)との乗り換えの利便性の向上や公共的空間の創出を図るなど、駅の整備を一体的に行うとともに、永らく神戸市民に親しまれてきた旧神戸阪急ビル東館のデザインを新しいビルの低層部に再生する。

1936年3月、神戸本線の延伸にあわせて神戸駅(現在の阪急神戸三宮駅)と一体で建設した旧神戸阪急ビル東館は、1995年1月の阪神・淡路大震災により被災・解体するまで、60年近くにわたって、神戸・三宮のシンボルとして親しまれてきたという。
震災後の1995年12月、駅機能の復旧にあわせて暫定的な駅ビルを開業したが、昨年4月に本格的な建替計画を決定、8月から解体工事を行ってきた。
20170704神戸阪急ビル東館

新しいビルは、ホテル、オフィス、商業施設等で構成する。
このうちホテルは阪急阪神ホテルズが展開する宿泊主体型ホテル「remm(レム)」が入居する予定で、神戸を訪れるビジネス客や旅行客のホテル需要に対応する。
また、最上階となる29階には展望フロアを整備、みなと街神戸の景観を楽しめるようにするとともに、オフィスフロアの最上階
(15階)には神戸市が検討する産学交流拠点も誘致したいという。

なお新築工事は、阪急神戸三宮駅とJR三ノ宮駅や地下鉄三宮駅などとの乗り換えにあたり、乗客の安全な動線を確保するため、工期を2段階に分けて施工する。

新・神戸阪急ビル東館の所在地は神戸市中央区加納町4丁目2番1号。
敷地面積は約7,100㎡(駅高架下範囲等を含む)、延床面積は約
2万8,850㎡。
構造は鉄骨造(地下部は鉄骨鉄筋コンクリート造)。
階数は地下3階・地上29階、高さは約120m。
施設構成は、29階が展望フロア・レストラン(延床面積約700㎡)、17階~28階がホテル(延床面積約7,400㎡)、4階~15階がオフィス(延床面積約1万1,900㎡)、地下2階~3階が商業施設ほか(延床面積約5,550㎡)、地下2階~2階が駅コンコース・地下鉄への連絡通路(延床面積約1,900㎡)、地下3階・16階が機械室ほか(延床面積約1,400㎡)。