【ニュース】 アイテック阪急阪神など、照明の点灯によるウイルス抑制効果が実証されたライトをベースに鉄道車両向け蛍光灯を開発、2月より量産販売 大阪府大阪市
2021.01.25
アイテック阪急阪神株式会社(大阪市福島区、清水正明社長)は、照明の点灯によるウイルス抑制効果が実証された「アイセーブ抗菌CCFLライト」をベースに開発した鉄道車両向け蛍光灯の量産販売を2月より開始する。
「アイセーブ抗菌CCFLライト」は、ファーストネーションズ株式会社(横浜市西区、杉山寿之社長)が製造するオフィス・家庭向けの蛍光灯(冷陰極管方式)で、蛍光灯の点灯により、蛍光管表面にコーティングしたチタンアパタイトとナノシルバーが反応して光触媒作用等が起こり、蛍光管表面や蛍光管から離れた物体表面に付着した様々な有害菌やウイルス等を除菌・抑制できる製品。
この性能については、2020年12月に奈良県立医科大学で行われた検証試験で、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を抑制する効果が実証されているという。
今回、アイテック阪急阪神が量産販売を開始する同製品は、ファーストネーションズとサンワテクノス株式会社(東京都中央区、田中裕之社長)が協力し、「アイセーブ抗菌CCFLライト」を各種鉄道車載規格に準じて耐振動性を高め、不燃仕様に改良するなど、鉄道車両に搭載できるよう開発した40W直管型蛍光灯。
「アイセーブ抗菌CCFLライト」と同等のウイルス抑制効果が期待できるとしている。
なお、同製品(蛍光管)の表面にコーティングされたチタンアパタイトは、食品添加物として用いられる成分を組み合わせて得られた原材料であり、ナノシルバー(銀)も食品添加物に指定されているなど、いずれも人体には無害であるため、鉄道車両にも安心して搭載できるという。
さらに、蛍光灯でありながら冷陰極管方式のため、消費電力やランプの寿命はLED照明とほぼ同等だとしている。