【ニュース】 京セラ、霧島市と立地協定を締結、鹿児島国分工場内で新たに研究棟を2021年1月より建設 鹿児島県霧島市

2020.12.22
京セラ株式会社(京都市伏見区、谷本秀夫社長)は12月18日に霧島市と立地協定を締結、情報通信や環境エネルギー分野での研究開発体制強化を目的に、鹿児島国分工場(鹿児島県霧島市)内で新たに研究棟を2021年1月(予定)より建設する。
投資総額は約100億円。

同工場内では現在、材料技術の研究を行う「ものづくり研究所」、プロセス技術の研究を行う生産技術部門、解析評価技術の研究を行う分析部門の3部門が稼働中。
同社の研究開発での主要拠点の一つとなっている。

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同工場では、研究開発機能のうち、情報通信分野では、5G対応のスマートフォンやIoT機器に使用されるコンデンサ、セラミックパッケージ、環境エネルギー分野では、固体酸化物形燃料電池(SOFC)の主要部品となるセルスタックなどの研究開発を行ってきた。
また、既存の研究を応用し、航空・宇宙、医療・ヘルスケアなど、新規分野への展開も図っているという。

今回建設する新研究棟では、敷地内に分散していた3部門を集約し、連携を強化することで、製品・技術開発のスピードアップを図るとともに、製品の立ち上げ時から設備の自動化や生産の効率化に至るまで、総合的にサポートできる体制の確立を目指す。
また、社外の技術者を含めた交流の場としても活用し、技術情報の共有をはじめ、人材育成、イノベーションの創出も推進するとしている。

「京セラ株式会社 鹿児島国分工場 新研究棟(仮称)」の所在地は鹿児島県霧島市国分上小川字大ノ丸1450-1。
延床面積は2万2,902㎡、建築面積は5,990㎡。
構造・規模は鉄骨造・5階建。
操業は2022年9月(予定)。