【ニュース】 八幡観光バスとヤマト運輸、八幡観光バス和良線で乗客と宅急便を同時に輸送する客貨混載を開始 岐阜県郡上市

2020.07.14
有限会社八幡観光バス(岐阜県郡上市、平岩憲政代表)とヤマト運輸株式会社(東京都中央区、栗栖利蔵社長)は7月13日、八幡観光バス和良線で、乗客と宅急便を同時に輸送する客貨混載を開始した。

八幡観光バスは、郡上市の地域交通インフラとして、郡上市民病院と下呂市祖師野を結ぶ路線バス和良線を運行しているが、地域の人口減少が加速する中、路線維持のための収益確保が課題となっていた。

一方、ヤマト運輸郡上支店のセールスドライバーは、昼に郡上支店に到着し、午後に和良地域に届ける宅急便の積み込みのため、往復24kmを90分走行し、郡上支店まで戻る必要があり、そのため、和良地域でのサービス提供時間が減少することが課題になっていたという。

今回の同取り組みは、両社の課題を解決するため、八幡観光バスの車内スペースを活用し、乗客と宅急便の荷物を同時に輸送する客貨混載を行うというもの。

同取り組みでは、八幡観光バス営業所を路線バスが出発し、運行開始前にヤマト運輸郡上支店へ立ち寄り、午後到着分の和良地域宛の宅急便を受け取り、積み込む。
その後、路線バスが「郡上市民病院前」バス停へ移動、運行を開始し、路線バスが「美山」バス停へ到着後、待機していたセールドライバーに宅急便を引き渡す。
セールスドライバーは受け取った宅急便を、和良地域に届ける。

これにより、八幡観光バスは車内スペースを有効に活用することで、新たな収入源を確保。
ヤマト運輸は走行時間の削減により、業務の効率化とサービスの向上が図れるほか、走行距離の減少により、燃料費・CO2排出量の削減も可能になるという。