【ニュース】 楽天、配送サービス「Rakuten EXPRESS」で両備ホールディングスと連携、岡山市と瀬戸内市で路線バスによる貨客混載を開始 岡山県瀬戸内市

2020.03.12
楽天株式会社(東京都世田谷区、三木谷浩史会長兼社長)は3月11日、同社が運営する配送サービス「Rakuten EXPRESS」で、両備ホールディングス株式会社(岡山市北区、小嶋光信会長)と連携し、両備ホールディングス子会社の東備バス株式会社(岡山県瀬戸内市、佐藤輝彦代表)のバス路線網を活用した、貨客混載による配送の本格提供を岡山市と瀬戸内市で開始した。

同サービスでは、「Rakuten EXPRESS」で運ぶ荷物を、東備バスが運営する路線バス内に設置された通い箱に入れ、西大寺バスセンター(岡山市東区)から、瀬戸内牛窓営業所(岡山県瀬戸内市)まで輸送するというもの。
さらに瀬戸内牛窓営業所から各配送先までは、東備バスのバスとタクシードライバーが「Rakuten EXPRESS」の専用配送車で配送する。

岡山市は、北を中国山地、南を四国山地に挟まれた、起伏に富んだ地形が特徴。
総じて敷地が狭小な住宅市街地は、面的整備により整然と形成されている区域から整備されていない区域まで様々。
さらに瀬戸内市は南部と東部が瀬戸内海に面し、島嶼が点在、牛窓地域は全体的に傾斜地が存在している。
楽天は、こうした地域でも、既存の路線バス網を輸送網に変わる運送手段として活用することで、効率的な配送を実現するという。

なお楽天は、「楽天市場」での包括的な物流・配送サービスを構築する「ワンデリバリー」構想を掲げ、EC物流の健全化に取り組んでおり、今回の同取組みもその一環としている。