【ニュース】 JR東日本など、昨年度に引き続き、気仙沼線BRTでバス自動運転の技術実証を11月25日より実施 宮城県登米市

2019.11.11
東日本旅客鉄道株式会社(東京都渋谷区、深澤祐二社長)が主催するモビリティ変革コンソーシアムは、昨年度に引き続き、「JR東日本管内のBRTにおけるバス自動運転の技術実証」を11月25日より実施する。

同実証は、JR気仙沼線のBRTで、BRT専用道を使用し、車線維持制御実験、速度制御実験、トンネル内走行実験、障害物検知実験、交互通行実験、車内モニタリング実験など、昨年度の技術実証と比較して、より実運用に近い形で技術実証を行うもの。
大型自動運転バス(日野ブルーリボンシティ)を使用し、実用化を目指す上での自動運転に関する各種技術の検証を目的としている。
なお今回は、技術実証を目的としており、一般の人を対象とした試乗会は開催しない。

車線維持制御実験と速度制御実験では、BRT専用道上に設置した機器(磁気マーカ)の情報を高感度磁気センサ(MIセンサ)で読み取り、自車位置を高精度に特定することで、GNSS電波の届かないトンネルを含む専用道上を円滑に走行する実験を行う。
また、車両のアクセルとブレーキを自動制御し、「柳津」駅~「陸前横山」駅のBRT専用道上を最高時速60km走行を目指すとともに、決められた位置でスムーズに停止する実験も行うとしている。

その他、車内にカメラを設置し、乗客の席移動などを人工知能(AI)で検知し、遠隔で走行を監視するオペレーターに自動で通知する実証実験、無線を使用した信号制御による各種制御実証、QZSS(みちびき)などを活用した自動運転バスの測位実験や、専用道に設置した機器による障害物検知実験なども行うという。

実証期間は2019年11月25日~2020年2月24日。
実験場所は気仙沼線BRT「柳津」駅~「陸前横山駅」間(宮城県登米市)の4.8km。
自動運転での走行試験は上記区間でのみで行い、それ以外の専用道と一般道はドライバーが運転する。