【ニュース】 三井不動産と竹中⼯務店、「三井ショッピングパーク ららぽーと名古屋みなとアクルス」でAI技術を利用した省エネルギー空調制御システムを導入 愛知県名古屋市
2019.07.30
三井不動産株式会社(東京都中央区、菰田正信社長)と株式会社竹中⼯務店(大阪市中央区、佐々木正人社長)はこのほど、「三井ショッピングパーク ららぽーと名古屋みなとアクルス」(名古屋市港区)でAI技術を利用した省エネルギー空調制御システムを導入した。
国土交通省の「サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)」として採択された(2016年12月)同プロジェクトは、地域全体の最適化を目指すエネルギーマネジメントの先導的な取り組みとして、来館者情報に基づく需要予測や空調制御等の効果が期待されているプロジェクト。
従来型の空調システムにAI技術を導入することで、施設内外の環境や来館者の服装などの各種データを検知・解析し、快適性の向上を図りながら、年間30%以上のCO2排出量の削減を見込む。
同システムでは、人のたまり場となる吹き抜け空間やフードコートのカメラの画像を解析し、活動量を計測するほか、館内に設置したサーモカメラの画像解析により、来館者の服装(半袖・長袖・厚着等)を推定し、空調を制御する。
また、館内人数データ・天気予報・イベント等の各種情報から、
AI解析により、館内人数の推移を予測。
予測結果を基に、館内のCO2濃度が基準値以内に収まる範囲で最も効率的となる外気導入を行う。
さらに、天気予報・外気温湿度・館内人数予測・イベント情報といったビッグデータを基に、翌日のエネルギー需要も予測。
予測結果を基に館内エアコンの冷媒蒸発温度を最適に制御することで、エアコンの超高効率運転制御を実現するという。