【ニュース】 京都府の木材業者・建材店・工務店で構成するNPO、地元工務店6社が共働し、京都府内産木材を構造体・内外装に活用した分譲住宅を公開 京都府京都市
2018.05.29
京都府の木材業者・建材店・工務店で構成するNPO法人京都くらし方研究会(京都府向日市、波夛野賢理事長)は5月26日・27日の2日間、京都市西京区で、地元工務店6社が共働し、京都府内産木材を構造体・内外装に活用した分譲住宅を公開した。
同住宅は、市街化調整区域の老朽化した空室の賃貸住宅を、京都府内産木材を活用した分譲住宅として再生したもの。
西京区大原野地区は、建物の建築が制限される市街化調整区域が多いため、住宅地として整備が進みにくく、今回再生された住宅街も、空室期間が長く、未整備で老朽化した古い賃貸住宅が並んでいた区画。
同研究会によると、これまでにも複数の建築業者が協力し、分譲住宅を手掛ける事例はあったが、どうしても各社の差別化やアピールのため、和洋折衷様々な外観の家が立ち並んでしまうことが殆どだったという。
今回の同住宅は、地域工務店6社がそれぞれの建物を建てたが、外観はこの地域に従来建ち並んでいた街道型の町屋住宅をモチーフにデザインを統一した。
構造体・内装・外装の一部に京都府内産木材を活用。
統一された外観とは別に、建物室内では各社が自社の特長を活かし、様々なデザイン・ライフスタイルを提案した。
また、京都府内では、間口の狭く奥行きが長い敷地が多いため、敷地への車の出入りと人の動きが重なることが問題となっていたが、同住宅では、道路側に軒を連ねる配置はそのままに、建物裏側に共有のガレージスペースを設けることで、ガレージを出入りする車と、人の出入りを分けることが可能な区画としている。