【ニュース】 箔一、第五工場を稼働、箔材料・食品・化粧品・建材加工の全事業を強化、産業観光などにも対応 石川県金沢市

2017.04.11
金沢箔の製造・販売を手掛ける株式会社箔一(石川県金沢市、浅野達也社長)は4月10日、新工場・安原第五工場(石川県金沢市)の稼働を開始した。

同社では、全国で精力的に営業活動を続けていた結果、近年の訪日外国人増加に伴い、空港・百貨店・土産物店での売上が増加。
2020年に向け、宿泊・商業施設向けの需要も年々高まっていることから、事業拡大に向け、今回の新工場を建設した。
生産ラインの効率化を図り、作業工程毎に設備投入を行うほか、導線に配慮し、生産効率を大幅に向上させることで、3年後には現在の約3倍の生産量を見込む。
20170411箔一

工場内では、生産現場となる工芸工房と、生産管理部門をガラス張りとし、お互いが見える環境とした。
また、工芸工房では、子育て世代の女性従業員が大多数を占める事から、白山連峰が見渡せる「集いの場」や「屋上テラス」、「パウダールーム」などにもこだわったという。

なお、第五工場の竣工に合わせ、周辺の4つの工場も今年の秋までに改装し、箔材料・食品・化粧品・建材加工の全事業を強化する。
それに伴い、取引先や行政、伝統産業従事者向けに産業観光の受け入れを実施、同エリア一帯で「金沢箔の開かれた文化創造基地」を目指すとしている。

安原第五工場の所在地は石川県金沢市打木町東1449番地。
敷地面積は約1,350㎡、工場延床面積は約2,400㎡、箔一安原工場エリア延床面積は約6,300㎡。