【ニュース】 JR四国、新型特急形気動車が完成、2月15日に高松運転所へ到着、デザインコンセプトは「ネオジャポニスム」 香川県高松市
2016.01.31
四国旅客鉄道株式会社(香川県高松市、半井真司社長)は、新製していた2600系特急形気動車が完成し、2月15日に高松運転所へ到着すると発表した。
同車両は、予讃線・土讃線・高徳線で使用している2000系特急形気動車の老朽取替のために新製したもの。
デザインコンセプトは「Neo Japonisme (ネオジャポニスム)」。
日本の伝統意匠を現代風にアレンジしたデザインで、安らぎと先進性をあわせ持たせた特急車両とした。
完成両数は4両(2両編成×2)。
定員46名・臙脂(えんじ)色シートの車両と、定員52名・紺色シートの車両の2両一組で編成する。
最高運転速度は時速120km。
エクステリアデザインは、四国の豊かな自然「青と緑」に映えるディープレッドを基調としたカラーリングが特徴。
吉兆の伝統配色「赤と金」で次世代の特急列車を彩り、ディープレッドのラインを筆の流れにみたて、紅墨汁のにじみのような赤い色彩がステンレスボディに染み入る様を、ゴールドの縁取りで表現した。
インテリアデザインは、和柄をモチーフとした装飾をドアやシートのアクセントデザインに使用、伝統と先進性をそれぞれ対比・強調させるデザインが特徴。
客室は、車両毎に「臙脂(えんじ)」と「紺」のシートモケットで彩り、それぞれ味わいの違いを楽しめる車内空間を演出した。
客室設備では、腰掛は8600系特急形直流電車の普通車と同タイプを採用。
背もたれと連動して座面が前方にスライドするリクライニング機構を採用し、座り心地の 向上を図った。
また、各座席にはコンセント・可動式枕・ドリンクホルダー・コートフック等を設置した他、モバイルパソコン等の利用を考慮してテーブルの大型化を図ったとしている。
また、バリアフリー整備ガイドラインを考慮した車内設備とし、車いす対応多機能トイレを設置。
多機能トイレには、オストメイト対応設備、ウォシュレット、小さなこども連れ客を考慮したベビーベッド、ベビーキープの他に、フィッティングボード等を設置した。
その他、客室照明にはLED照明を採用し、消費電力の削減とメンテナンスの軽減を図ったほか、車内に非常通報装置(SOSボタン)、防犯カメラを設置したという。