【ニュース】 金沢工業大学、学生プロジェクトが空き家を改装したコミュニティカフェをオープン、高齢者の認知症対策に 石川県野々市市
2016.09.27
金沢工業大学(石川県野々市市)の学生プロジェクトは9月22日、野々市市本町にある空き家を改装したコミュニティカフェをオープンした。
「2丁目カフェ」と名付けられたこのカフェは、同大学建築系課外活動プロジェクトの「Toiro」が、空き家調査から2年ほどかけて地域の人達と進めてきたもの。
設計から施工まで、すべて学生たち自身で行った。
Toiroプロジェクトは、3次元CAD技術を実践的に応用し、デザインからものづくりまでを一貫して行う課外活動プログラムの一つ。
活動は地域の活性化や豊かさにつながるものに限定し、ものづくりに加え、ことづくりも実践している。
野々市市本町2丁目には、高齢者が集う場がなく、外出をあまりしない人が多く存在するため、認知症など様々な問題の原因になっていたという。
今回オープンした同カフェは、高齢者や町内の人など、様々な年齢層が気軽に立ち寄り、コミュニケーションが取れる場として開設した。
1人でも多くの高齢者が家を出て会話をすることで認知症対策になり、また井戸端会議のような賑わいのある空間がよみがえれば、旧「北國街道」として知られる本町2丁目の地域活性化にもつながるとしている。
同カフェの運営は、一般社団法人ケアサポートネットワークピーナッツが行う。
カフェとしての利用だけでなく、町内会の会議やイベント、福祉に関する相談ができる社会福祉事務所としても使用する予定。
Toiroプロジェクトでは、カフェ完成後も設備の修繕やサポートに関わるとともに、イベントの提案や実施を行っていく予定だという。