【ニュース】 住友不動産、福島県磐梯町のまちなみ再生を支援、古民家風情を残しつつ住宅の機能向上を図る実用的改修 福島県磐梯町

2016.09.23
住友不動産株式会社(東京都新宿区、仁島浩順社長)はこのほど、過疎化などを課題に抱える地方各都市に対し、事業ノウハウを活かした地方創生に繋がる地方再生支援を開始した。
第一号案件は、福島県磐梯町のまちなみ再生支援。

同案件では、主力事業の戸建一棟まるごとリフォーム「新築そっくりさん」事業で、年間約400棟の実績を有する古民家再生ノウハウを活用。
同町が町全体景観の歴史的風致向上(まちなみ再生)のため進める「地域に所在する古民家の統一的な外観整備を図るための改修時における指針作り」を支援し、再生促進を実施した。
8月10日には同社請負による再生第一号となる建築物の改修が完了、現在、第二号・第三号物件の再生に向けた再生支援(改修提案)に着手したという。
20160923住友不動産

同社では、同町が地域住民に「まちなみ再生」の取組み説明を行う上で、整備指針作りのベースとなる個別の具体的な古民家再生提案と、外観を統一化するための基準案、まちなみ再生後の景観がイメージしやすい町全体のイメージパースなどを作成し、提案した。
住民からは、「風情ある景観を形成しながらも、住居としての機能向上を両立させた提案」との評価が得られ、多くの賛同があったという。

今回の対象地区となる本寺地区は、慧日寺の参道を中心に比較的広い敷地に民家がゆったりとした間隔で建ち並び、緩やかな傾斜に沿って石積みが階段状に配され、大小の水路がそれらの民家と石積みに絡み合うように通っている場所。

同案件では、この景観を活かしつつ、より風情ある景観を作りだすため、屋根は濃灰の金属屋根に交換して軽量化を図り、壁は白、木部は濃茶とし、3色を基本カラーとして構成。
開口部は、断熱性の高いアルミサッシを使用しながら、アルミ部分を杉材で化粧を施し隠蔽し、穏やかな景観に整合する外観デザインと機能性を両立。
これらを統一した景観整備のポイントとして提案した。