【ニュース】 京都精華大学、鯖江市の眼鏡メーカー・ボストンクラブによる産学連携授業を2015年度より開始 福井県鯖江市
2014.12.01
京都精華大学(京都市左京区、竹宮惠子学長)デザイン学部プロダクトコミュニケーションコースは、3年生の授業「プロダクトコミュニケーション4」で、眼鏡メーカーの株式会社ボストンクラブ(福井県鯖江市、小松原一身代表)と連携、同社のデザイナーによる「アイウェアデザイン」を学ぶ授業を2015年度より開講する。
「アイウェアデザイン」を専門的に学ぶ授業は、日本のデザイン教育を行う大学では初の試み。
同授業の特徴は、企業担当者が数回ゲストとして来学し、学生のデザインに対してアドバイスを行う形式ではなく、同社のトップデザイナーが授業を主体的に運営する点にあるという。
同授業の講師は、ボストンクラブ取締役でチーフデザイナーの笠島氏、アイウェア業界を牽引するデザイナーの脇氏の両氏。
受講生は、人間工学と眼鏡の関係性や道具の歴史・眼鏡の種類・構造・素材・加工法といった基礎を学んだ後、学生自身がアセテートやチタンなどの素材を用いた眼鏡をデザイン・実物の制作を行い、製品のプロモーションにいたるまでを実践的に取り組んでいく。
実際の眼鏡に用いられている特殊な素材や部品、金型の提供、加工指導を受けられる、まさに「デザインの現場」を体験できる授業だという。
京都精華大学デザイン学部プロダクトコミュニケーションコースは、スマートフォンや文房具・靴・自転車など、身のまわりの工業製品のデザインを学ぶ、プロダクトコミュニケーションコース。
人の暮らしや社会のあり方に深く関わる製品のデザインを通して、人間が抱える問題を解決し、世界を変える力を持ったデザイナーを育成するとしている。
一方ボストンクラブは、眼鏡フレームの国内生産で約90%のシェアを占める福井県鯖江市で1984年に設立。
設立当初から、医療器具としてのイメージが強かった眼鏡デザイン界に新たなデザイン性を持ち込み、メガネ業界に新しい風を吹き起こしてきたという。