【ニュース】 金沢工業大学、鹿島建設との産学連携で研究開発した「友禅流しのベンチ」が第47回金沢都市美文化賞に選出 石川県金沢市
2025.01.23
金沢工業大学KIT×KAJIMA 3D Printing Lab(石川県白山市、所長:宮里心一環境土木工学科教授)は、鹿島建設株式会社(東京都港区、天野裕正社長)との産学連携で研究開発し、金沢市尾山町に設置した「友禅流しのベンチ」が第47回金沢都市美文化賞に選出されたと発表した。
表彰式は、2025年2月19日15時より金沢美術工芸大学アリーナ(石川県金沢市)で行われる。
同賞は、金沢のまちなみと調和した優れたデザインの建造物等を表彰することで、市民の景観に対する関心を高め、金沢の都市景観の一層の向上に貢献することを目的に実施しているもの。
建築や建築物群、まちなみ、みちすじ、橋、ストリートファニチャー、サインなど、市民が良いと感じたものを公募、書類審査・現地審査を経て、市民よる投票結果を参考に選考する。
金沢工業大学と鹿島建設は、金沢工業大学や、つかほリサーチキャンパス内に学科横断型のKIT×KAJIMA 3D Printing Labを2022年4月に開設。
建設分野向けのセメント系3Dプリンティングと、CO2を材料として固まるコンクリート「CO2-SUICOM®」の技術を組み合わせた「カーボンネガティブ3Dプリンティング」に関する研究開発を共同で進めている。
今回受賞対象となった「友禅流しのベンチ」は、3Dプリンティング技術とCO2で固まるコンクリートで製作したもの。
環境負荷低減技術を金沢ゆかりの「友禅流し」の意匠で具現化した。
「ゼロカーボンシティかなざわ」に向けた取り組みを進める同市の協力を得て、観光客の目にとまる同市外濠公園二号地で2024年3月より設置している。