【ニュース】 三菱地所、「セントラルパークアネックス」「桜錦ビル」跡地開発プロジェクト「(仮称)錦三丁目5番街区計画」を着工 愛知県名古屋市

2024.10.08
三菱地所株式会社(東京都千代田区、中島篤社長)は、「(仮称)錦三丁目5番街区計画」(名古屋市中区)の新築工事を2024年10月1日に着工、10月7日に起工式を実施した。

同計画は、「セントラルパークアネックス」と「桜錦ビル」跡地のオフィス・商業の複合ビル開発プロジェクト。
かつて市民に親しまれたビルの記憶を継承しながら、計画地周辺との賑わいのつながりやエリアの回遊性向上を通じ、栄エリアの都市機能強化の一翼を担うとしている。

外観イメージ_クレジット記載提供:三菱地所

計画地は、名古屋を象徴する中部電力MIRAI TOWERをはじめ、憩いと交流の拠点である久屋大通公園に隣接する街区に位置。
久屋大通公園に面する地上1階部分には路面店舗を配置し、オープンテラス席を設けるなど、公園の賑わいと一体化することでエリアの魅力向上と活性化を図る。
また低層部には、立体的な壁面緑化を施すことで、久屋大通公園との緑の連続性を備え、歩行者からの視認性の高い緑化景観と温かみのある歩行空間を創出するという。

なお同計画では、名古屋市都市計画地区計画での名古屋駅・伏見・栄地区都市機能誘導制度を活用。
地下鉄駅・地下街と地下1階で接続を予定し、地上1階にかけて公共のエレベーターを建物内に整備することで、地下鉄利用者の地上への円滑な動線を確保するともに、駅・まちを往来する利用者の利便性を高めることで、エリア内の回遊性向上を図るという。

また、建物内に設置するオフィス就業者用ラウンジの床の仕上げには、三菱地所グループなどが開発した木製建材「(仮称)WOOD FLOOR UNIT 3.2」の導入を検討しており、国産木材を使用し、国内森林の好循環を生み出すことで、社会課題解決にも貢献するとしている。

さらに、大規模災害等により帰宅困難な状況が発生した場合は、来街者の帰宅困難者受入れも行う。
非常用発電機と防災備蓄倉庫を整備、防災対応力の強化を図り、災害時にもビル機能を維持し、BCPを考慮した建物設備の計画を行うという。

「(仮称)錦三丁目5番街区計画」の所在地は名古屋市中区錦3丁目503番1他、交通は名古屋市営地下鉄桜通線・名城線「久屋大通
」駅直結。
敷地面積は2,235.91㎡、延床面積は約2万4,123㎡。
構造は地下が鉄骨造・一部鉄骨鉄筋コンクリート造、地上が鉄骨造
・一部CFT造。
階数は地上13階・地下1階建。
主要用途はオフィス・商業・駐車場。
竣工は2026年11月30日(予定)。