【ニュース】 東京農業大学と住友林業、学生寮「青雲寮」の地鎮祭を実施、奥多摩演習林の国産材を活用した木造3階建ての準耐火構造建築 東京都世田谷区

2024.05.15
学校法人東京農業大学(東京都世田谷区、江口文陽理事長)と住友林業株式会社(東京都千代田区、光吉敏郎社長)は2024年5月13日、学生寮「青雲寮(せいうんりょう)」の地鎮祭を実施した。

同学生寮は、同大学が所有する奥多摩演習林の木材56.5㎥を含む国産材123㎥を活用した木造3階建ての準耐火構造建築。
同社が設計・施工し、2025年1月末に竣工、2025年2月以降で環境が整い次第、学生の入寮を予定しているという。

食堂の梁・柱や、階段、カウンターなどには、学生が林業の研究や実習で利用している演習林のスギを使用。
直接見たり触れたりすることで、体感できる学びの場として活用するという。

また、木がもつ心理的ストレスの緩和効果や調湿・抗菌作用は、空間の快適性を高め、居住者の心身の健康に好影響を与えるとしている。

建てる際には、CO2排出量(エンボディドカーボン)を見える化し、よりCO2排出量の少ない部材を選択。
純木造とすることで木材使用量を増やし、建物全体での炭素固定量を増加させ、脱炭素社会に貢献するという。

なお、同学生寮には同大学農友会陸上競技部の学生が入寮する予定。

「東京農業大学青雲寮(男子陸上部寮)」の所在地は東京都世田谷区桜丘3丁目9-37。
敷地面積は3,798.53㎡、延床面積は1,250.39㎡。
構造・規模は木造(準耐火)・3階建。
木材使用量は348㎥(国産材123㎥)。
用途は寄宿舎(寮生52人収容・2人部屋)。
着工は2024年1月、竣工(予定)は2025年1月、入居(予定)は
2025年2月以降。