【ニュース】 類設計室、子どもたちが「地震」について一級建築士から学ぶ体験型プログラムを2024年1月13日に実施 大阪府大阪市

2023.12.21
設計・教育・農業事業などを手掛ける株式会社類設計室(大阪市淀川区、阿部紘社長)の教育事業部が運営する「こども建築塾」は、「地震と建物」について学習する体験型プログラムを2024年1月
13日に実施する。

当日は、午前に阪神・淡路大震災(1995年)と大阪府北部地震(2018年)の様子を写真で振り返り、壊れにくい建物を模型で制作。
午後からは、安全性と快適性の両立を考えながら、実務に即した設計を体験してもらうという。

対象児童は同塾に通う小学4年生~高校3年生約50人で、阪神・淡路大震災を経験した児童はゼロ。
大阪府北部地震でさえ覚えていない児童もいる中、地震の威力や建築の重要さを「自分ゴト」として捉えてもらう機会として実施するとしている。

「こども建築塾」は、建築を切り口にものづくりの楽しさを学べる塾として今年9月にスタート。
1年をA日程・B日程に分け、3か年のカリキュラムを想定、2023年12月20日時点で1年目のA日程が7回終了し、設計の基礎となる図面や絵、寸法などを学び、山(同社が所有する林)の中で実測し、空間造りを身をもって体験してきた。
一方で民家集落博物館を見学、地域ごとの古来伝わる建築を学び、宮大工の棟梁から建物をくみ上げる作法を教えてもらうなど、第一線で活躍するプロとの距離が近いのも同塾の特徴だという。

同社の教育事業部では、自社所有林を保有していることに加え、「仕事」体験を本格的に取り入れた「フリースクール」事業と、「設計」事業のそれぞれの強みを生かせる事業として、同塾を創設。
カリキュラムには第一線で活躍する「建築のプロ」の実演だけでなく、同社の設計室で行うインターン(3年目)も組み入れ、同塾を通じ、「プロの現場」や実際の「仕事の場」を提供、知識を詰め込むだけではない「新しい学び」を提案しているという。

「こども建築塾」の対象は小学4年生~高校3年生、定員は50名。
料金は1回あたり税込1万2,000円、教材費は税込1万円(各日程ごと)。
実施場所は類設計室 大阪本社4階。