【ニュース】 京セラTCL ソーラー、世界最大約13.7MWの水上設置型メガソーラー「千葉・山倉水上メガソーラー発電所」を市原市の山倉ダムで建設開始、2017年度中の稼働開始を予定 千葉県市原市
2016.01.22
京セラTCL ソーラー合同会社(東京都千代田区)は、千葉県市原市にある山倉ダムで、水上設置型として世界最大(2016年1月15日時点、京セラTCLソーラー調べ)となる約13.7MWの太陽光発電所「千葉・山倉水上メガソーラー発電所」の建設を開始、1月21日に安全祈願祭を実施した。
稼働開始は2017年度中を予定。
同社には、東京センチュリーリース株式会社(東京都千代田区、浅田俊一社長)と、京セラ株式会社(京都府京都市、山口悟郎社長)が、共同出資している。
同発電事業は、同ダムを管理する千葉県企業庁が、地球環境の負荷軽減などを目的に2014年10月に公募した案件。
2014年11月に同社が事業候補者として決定、その後、電力会社や関係行政機関などと協議を重ね、今回の建設開始となった。
また、発電所の建設・運営にあたっては、ダムを水源としている受水企業や地域住民の協力を得るとともに、発電所周辺には環境学習施設を整備するほか、近隣の小学校で環境出前授業を計画している。
同発電所では、千葉県企業庁が管理する工業用水専用の山倉ダムの水面約18万㎡を利用し、京セラ製太陽電池モジュール約5万1,000枚を設置する計画。
年間予想発電量は約1,617万kWh(一般家庭約4,970世帯分の年間電力消費量に相当、1世帯当り3,254.4kWh/年で算出)で、年間約
8,170tのCO2削減(一般社団法人太陽光発電協会・平成27年度「表示ガイドライン」に基づいて算出)に貢献する見込み。
全国各地で太陽光発電所の建設が進み、事業用地が減少していく中、同社は、ダムやため池などの水上設置型に注目し、水上ソーラー発電所の整備・運営を手掛けてきた。
2015年3月には兵庫県加東市で約1.7MW、同年6月には兵庫県加西市で約2.3MWと、それぞれ当時の世界最大(京セラTCLソーラー調べ・稼働開始当時)となる水上ソーラー発電所を相次いで竣工、運営を開始している。
また、水上ソーラー発電所の施工は、京セラコミュニケーションシステム株式会社が手掛け、稼働後の維持管理は株式会社京セラソーラーコーポレーションが担当。
京セラグループとして、水上ソーラー発電所の施工や維持管理に関する技術、ノウハウの蓄積を図っている。
日本には、ダムやため池、調整池などが数多くあることから、同社では、引き続き水上ソーラー発電所の導入を積極的に推進するとしている。
「千葉・山倉水上メガソーラー発電所」の所在地は千葉県市原市山倉地先「山倉ダム」。
想定出力(最大)は約13.7MW。
太陽電池設置枚数は270Wの京セラ製太陽電池モジュール 5万904枚。
年間予想発電量は合計約1,617万kWhの見込み(一般家庭約4,970世帯分の年間電力消費量に相当)。
売電先は東京電力株式会社。
着工は2015年12月、稼働は2017年度中(予定)。