【ニュース】 下関市、「あるかぽーと・唐戸エリアマスタープラン」を策定、星野リゾートが提出した素案に同市が検討を加え、市民からの意見も 山口県下関市

2023.03.03
下関市(前田晋太郎市長)は2023年2月28日、「あるかぽーと・唐戸エリアマスタープラン」を策定した。

同プランは、2022年5月に株式会社星野リゾート(長野県軽井沢町、星野佳路社長)が同市より策定業務を受託、2022年11月に同社が素案を提出していたもの。
その後、同市がさらに検討を加え、市民からの意見募集を経て、今回の策定に至ったという。

同社は、2022年4月30日に同市と「地域活性化に関する連携協定書」を締結。
同協定書では、同社が2025年秋にあるかぽーと地区に開業予定の「リゾナーレ下関(仮称)」の運営だけでなく、あるかぽーと・唐戸エリア全体の魅力を高めることを、同市と一体となって取り組むと定めている。

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同プランでは、目指すべき方向性として、下関を中心に関門エリアが「日本を代表するウォーターフロントシティ」となることを掲げており、開発コンセプトは「海峡を遊びこなす、朝から夜までめぐって楽しい、現代日本の港まち」と設定。

同プランには、同社が提案した「海峡を遊びこなすこと」「朝から夜までめぐって楽しめること」「港まちらしさにフォーカスすること」を含む内容が組み込まれている。
最大の観光資源となっている関門海峡を眺めるだけでなく、イベントやアクティビティなどの場として多様な手段で遊びこなし、早朝の市場の活気や、海峡の夜景など、場所や時間により移り変わる魅力でエリアを回遊する楽しみをつくるという。
また、釣りやクルージングといった体験など、下関・関門の港まちらしい景観・文化を楽しみつくすことができるエリアを目指すとしている。

なお同プランは、同市が2022年3月に策定した「下関海峡エリアビジョン」の内容を踏まえ、今後概ね10年間でのあるかぽーと・唐戸エリアの段階的整備に向けた道筋を示すために作成されたもの。
対象エリアは、「下関海峡エリアビジョン」で「あるかぽーと・唐戸エリア」として位置付けられている、唐戸市場周辺から岬之町までの約20haの圏域。

「星野リゾート リゾナーレ下関(仮称)」の所在地は山口県下関市あるかぽーと。
建物は地上11階、客室数は約190室。
開業時期は2025年秋予定。